昨年の後半からどっぷりとハマってしまったメジャーリーグ。中でも僕はドジャースを応援して、試合がある日は出掛けたり用事があったりしても、録画をしてしっかりと観る。妻も大ファンで、録画を忘れていないか毎日の様に確認してくる程だ。


 一昨日までパドレスとの4連戦がドジャーススタジアムで行われていたが、これが荒れたシリーズとなった。

 4戦で、デッドボールが各チーム合わせて9〜10回あったと思う。パドレスのタティースJr.が2回、ドジャースのパヘズが2回、そして大谷翔平君も2回。3戦目では抗議したロバーツ監督に退場処分、4戦目にはタティースJr.がデッドボールを受けた事を機に両監督がヒートアップ。選手達もグラウンドで睨み合う形となった。両監督は退場処分を受けたが、その後、何と大谷翔平君が背中にデッドボールを受けた。

 このデッドボールを故意と見る向きもあるが、僕が書きたいのはそこではない。何と背中の痛みをこらえつつも、誰を睨むでもなく、すかさず一塁に向けて歩き出し、騒然とする自軍のベンチを手のひらを広げて2度制した。

 一塁ベース上では声を掛けてきたパドレスのアラエズに対して笑顔で応えて、いつも以上に長く会話をしていた。そして、パドレスベンチに対しても目配せをしていた。


 野球をしている以上、デッドボールは出る可能性のあるプレイである。ピッチャーが強打者を打ち取ろうとすると、内角責めは必至なのだから。

 一方、それより以前の打席で、パドレスのマチャードは何でもない当たり前の内閣高めのボールに対して審判を見たり呆れ顔で頭を振るなどした。彼の振る舞いは、荒れ気味の試合でただただ対抗心を煽(あお)るかの様で愚かだと感じる。


 全米で注目されるスラッガーである両選手だが、心の芯に育ち積み重なった『道徳心』や『正義感』が全く違う。


 以前、相撲の話題の中でも書いているが、『戦いの中にこそ礼節がある』べきだ。