先日、朝日系列で放送された『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』を観た。いつも各分野の博士ちゃんに感動しているが、芦田愛菜ちゃんと今回もリモート出演した山本・リシャール登眞くんは別格だ。
登眞くんは世界遺産博士ちゃんとして中学1年生の時、愛菜ちゃんが一年上の中学2年生の時に初登場した。その後、伊集院光さんと訪れた軍艦島や白川郷、杏さんと訪れたポンペイの回はいずれも知識深く、歴史を紐解くかの様な深みを感じる素晴らしい内容だった。登眞くんは今東大法学部で学びながら、更に世界遺産への造詣を深めている。
一方の愛菜ちゃんは、博学さとそれぞれの分野での知識の深さで驚かされ続けてきたが、中学3年生の時だっただろうか、天皇陛下御即位祭典で祝詞を述べるなど、タレントとしてのみならず、世代を代表する識者として活躍中である。現在は慶應大学法学部に在籍している。
その愛菜ちゃんが、今回の海外特番でスペイン、バルセロナのサグラダファミリアを訪れた。折々での知識の披瀝ももさることながら、最も驚かされたのは最後のインタビューである。現在サグラダ・ファミリアの芸術工房監督をされている外尾悦郎さんへのインタビューだ。
一つ一つ自分の知識と疑問を重ね合わせて質問をしてゆく。知識、見識、歴史的視点を交えながら深い回答を引き出してゆく。自身の憧れでもある外尾さんに素直に質問を投げかけているに過ぎないが、止めどなく溢れる思いが伝わってくるインタビューだった。
外尾さんは、インタビューで幾つか質問したタイミングで「良く勉強してきましたね」と言った。そして最後にインタビューに応じてくれた氏に愛菜ちゃんがお礼を伝えた後、一呼吸置いて外尾さんが言った。
「凄いね。熟練のインタビュアーだね」。
腕でもなく、技術でもない。
興味と学びと憧れの結果である。