今、フジテレビのコンプラアイアンス問題できっかけとなった男性タレントと女子アナウンサーや女性タレントとの関係を匂わす投稿が、Instagramを見ていて沢山登場する。「えっ?何だろ」とクリックしてもらうことのみを目的とするこれらの投稿は下劣極まりない。稼ぐためだけに偽の情報を流しているだけだ。
4月1日に情報流通プラットフォーム対処法が施行された。この情プラ法は、SNSでの誹謗中傷や個人の権利侵害に値する投稿を、被害者からの申告を基にプラットフォームを運営する企業が精査して、必要であれば投稿を削除したりアカウントを凍結したりするなどの対処を迅速に行うことを義務付けている。
昔から悪口や誹謗中傷は存在した。僕は噂話が大嫌いなので、僕の周りではほぼそう言う話題にはならなかった。もしなれば聞きたくないので席を立つ。そのため、みんなが知っているような噂を僕は全くと言っていいほど知らなかった。
『人の噂も七十五日』と言う諺があるが、ネット時代の『人』はご近所や学校の枠を超えて日本中に広がり、聞き耳を立てている。そして誹謗中傷の投稿はリツィート機能で簡単に拡散される。いつまでもネット上に存在し、いつまた再燃するか分からない火種となる。
今回の情プラ法に対して、国による情報監視だとか言論統制だとかと一部の投稿者が騒いでいる。何を言っているんだろう。誰かを誹謗中傷するような投稿者でなければ何の影響も受けない法律だ。自分の投稿が網の目にかかるんじゃないかと不安ならば、そんな投稿は止めればいいだけだ。
僕は健全で発展的なネット社会を望む。