BS-TBS『美しい日本に出会う旅』のフィナーレ。井上芳雄君が『旅を夢見ることにしましょう』と締めくくる。


 僕も『旅を夢見る』ことにしようと思う。


 今回は出雲大社。ずっとずっと行きたかった場所。いよいよ訪れることができると思うと興奮が止まらない。神々が集まり会議を行う場所。大国主命(おおきにぬしのみこと)が天照大神(あまてらすおおみかみ)の望みに従い国を譲る『国譲り』の地。


 空路ならば青森空港から伊丹空港を経由して出雲空港へ。8:00出発で14:00には出雲大社に着く。しかし、90000円近く交通費が掛かる。JRで乗り継ぐと8:00前に新幹線に乗って18:30に出雲市に着く。交通費は36000円ほど。空路で14:00に着いてもゆっくり見られないと思うので、今回は前泊でJRにしよう。


 天然温泉と無料の夜鳴きそばが提供されるドーミーイン出雲にチェックインを済ませて、夕食に向かう。『孤独のグルメ』で松重豊さん演じる吾郎さんと比嘉愛美さん演じるスチュワーデスが食事をしたお店『餃子屋』。普通の餃子としそ餃子と焼きビーフン。それに生ビール。妻と2人なのでもう一二品頼むことになるだろう。


 翌日の朝食はホテルでビュッフェ。きっと蕎麦もあるだろうが、一応いただこう。そして電鉄出雲市駅から乗車して30分弱で出雲大社前に到着。コインロッカーは駅前と駅向かいともうひとつ、3箇所あるから何とかなるだろう。

 まだ10:00なので、たっぷりと時間がある。まずは稲佐の浜に向かう。国譲り伝説の地であり、神々の玄関口である。そして近くに鎮座する、天照大神の使い建御雷神(たけみかずちのかみ)を祀る因佐神社に詣る。

 さて、いよいよ出雲大社へ。古代、高さ48mと考えられている神殿の威容に想いを馳せながら、ゆっくりと参拝したい。大国主命(おおくにぬしのみこと)を主神として祀る縁起に身震いする。

 これら全てを堪能すると、昼食は13:00時を過ぎるだろう。お昼は門前の荒木屋で日本三大蕎麦の出雲そばをいただく。そばを殻ごと挽く『挽きぐるみ蕎麦』を味わいたい。


 あとは、あとは。焦らず、もう一度予定を見直してみよう。何せ、ここまで来たのなら石見銀山(いわみぎんざん)だって訪れたいし、出雲大社の周辺は神々にまつわる伝説の宝庫なのだから。


 おっといけない。宍道湖のヤマトシジミも必ず食べないと、青森には帰れない。