プロゴルファーの丸山茂樹は、体幹もパワーも素晴らしい、無類のゴルフ巧者である。若くしてトップゴルファーに登り詰め、お茶目な性格も相まって人気者。バラエティにも引っ張りだこだった。

 彼が番組の中で、ゴルフ以外のスポーツは全く駄目だと言っていた。運動神経が悪いんですと。これには驚いたが、やはり一つのことをじっくり長く練習することにより身につく事もあるんだなと思わされた。


 青森県ではスキーが盛んだ。小学校では校庭にブルドーザーでスロープを作り、体育の時間に練習をした。高学年になるとスキー場でスキー教室が催され、クラス(実力)別にインストラクターに教えてもらう。

 すると、普段の体育では目立たない友達がスキー板を履くと別人のように上手に滑ることがある。親がスキー好きで、小さい頃からスキー場に連れてきてもらってレッスンを受けていると言う。女子でもそういう子がいた。やはり、じっくり長く練習することは大事なんだと感じた瞬間だった。


 ある料理研究家が話していた。料理の下手な人はそんなにいません。料理をする機会が少なくて慣れていないだけなんですよ、と。


 ここに人生の秘密が隠れていそうだ。