先日、家事分担の満足度についてテレビで特集していた。広島県で、男性が家事・子育てを担う事を応援しようと『男性活躍推進条例』の策定に向けて動いていくというものだった。県が実施した相手に対する家事参加の不満度の差は、男性が3割で女性が7割と大きく開いており、女性の不満減少のために男性のさらなる家事参加を促進しようというものだ。


 ある家族に密着すると、ご主人は仕事から帰ってすぐに子どもを習い事に送って行き、一旦家に戻って迎えまでの合間に洗濯物をたたんだりと細々(こまごま)と家事をしている。少しでも手伝いたいという気持ちが伝わってくる。ところが奥さんは、食洗機で洗い終わった食器を片付けながら、食洗機に入れてくれるのはいいのだけれど、入れる時にもう少し隙間を空けてくれればと話していた。気付いて欲しいというニュアンスを感じた。

 他のコメントでは、何か手伝おうかと言われるとカチンとくるというのがあった。パートナーが忙しそうにしていれば、何をすればいいのか、どうすればいいのかを訊ねるのは普通のことだと思う。普段していないことならば尚更だろう。

 訊かないで黙ってやってよというのもあったが、同じこと。ご主人が自分流に家事をすれば、やり方が悪いと言われそう。だから訊ねるのである。


 仕事であれ友人関係であれ、相手の様子を窺いながら関係を壊さないように気を配っている筈なのに、家庭だと難しいのだろうか。夫婦といえども他人なのだから、気遣いがあって当たり前である。男性は女性に対して、何も訊かずに黙ってやってとは思わない。


 好き同士で一緒に暮らし始めたはず。それぞれが困っていそうだったら声を掛ける。そして次第次第に男性も出来ることが増えていく。ポイントはひとつ。話して伝えること。


 ちなみに僕たちは意見の行き違いは今でもたくさんあるけれど、仲良し夫婦です。