BS-TBS『美しい日本に出会う旅』の井上芳雄君のナレーションで『旅を夢見ることにしましょう』と締めくくっていた。


 僕も『旅を夢見る』ことにしようと思う。


 娘が学会の出席で広島に出張している。一日延ばしてどこかに行きたいと言っていたので、すかさず妻が「だったら安芸の宮島」と言い放った。妻も結婚前に仕事上の全国大会で広島を訪れたことがあって、中でも厳島神社に強く感動したらしい。そうなると、行ってないのは僕だけなので、夢で訪れてみたいと思う。


 まずは青森空港から伊丹空港へ。ただいま9:35。100分のフライト。晴れていれば様々な地形が眼下に現れる。地図で見ていた形が現実のものとして存在するのが嬉しくてたまらない。どうしても窓におでこをくっつけんばかりに下を覗き込む。

 無事到着して荷物を受け取り、伊丹空港線へ。新大阪に出て新幹線のぞみで広島まで向かう。やっぱり新幹線は早い。1時間20分で広島に着くんだから。

 改札を出て、ただいま14:20。一旦ホテルに荷物を預けて、市内を散策しようと思う。宮島を満喫するには今からだと遅いので、明日の朝から向かうつもり。


 ホテルの朝食は早めに済ませて、いざ出発。連泊なので荷物は最小限で済むのが嬉しい。広島駅9:30発の山陽本線で宮島口まで。あっという間、わずか25分の列車旅。


 駅を出て、JR西日本宮島フェリー乗り場へ。ゆっくり歩いても5分ほど。15分毎に運行しているので、ゆっくり焦らず。

 フェリーと聞けばかなり大型の船を思い浮かべてしまうが、遊覧船の規模で小回りが効きそうだ。16時までは海上の大鳥居を経由してくれて、海から大鳥居と厳島神社を重ねて見られるのもありがたい。料金は200円。所要時間は10分。


 さて、宮島に到着。下船して、ただいまの時刻は10:40。


 あなごめしを食べて、牡蠣を食べて。もみじ饅頭は、お土産もいいが是非とも焼きたてを食べたい。浅草寺(せんそうじ)の人形焼も、お土産でもらって食べるより何倍も、焼きたてが美味しかったから。


 厳島神社はゆっくりと拝見しよう。念願叶っての旅なのだから。