おはよう、NHK。やぁ、NHK。そして、おやすみ。NHKの番組はいつも僕の傍(かたわ)らにある。いや、僕が居させてもらっている。


 紀行物に歴史物、ドキュメンタリーにドラマ。どの番組にも、様々な視点を受け入れてくれるかのような優しさと、超えてはいけない一線を示す凛とした強さを感じる。


 番組に触れると、何事かを為したい気持ちがむくむくと首をもたげる。しかし、何をすればいいのか、いや、何をしたいのかがいつもの事ながらはっきりしないまま、時は一瞬止まっただけでまた回り出す。もやもやとした気持ちは、日常生活に隠れてやがて見えなくなる。


 僕は、信頼している知り合いの言葉をきっかけに、昨年の9月からブログを始めた。驚くような事実を知ったり、自分では到底真似のできないような優しさに触れた時、僕は書く。そして、僕の文章を見てくれる人に『何か』を伝えたいと思う。


 それしか出来ないのだから。