今回、イゾラドの人々について書くに当たって、世相や国家主観には一切配慮をしなかった。あくまでも個人の権利、人として生きる事の尊厳だけに思いを馳せた。
10年ほど前に初めてイゾラドのトピックスに触れた時は、驚きに加えて、不思議なものと出会った興味しかなかったと思う。地球上に原始のままに生きている人々に対して抱いた感情は、ネッシーや雪男に対して感じるものと同列にあった。
しかし、考えを繰り返して巡らし、部族、民族として消えて欲しくないと思うと同時に、二度と僕たちの前に姿を現さずに平和に生きてほしいと思うようになっていった。
いざ、接触して『こちら側』にきてもらう事があるならば、権利や主義を損なわずに心豊かに生きて欲しいと思う。
『月』人も『火星』人も恐らくは存在しない。しかし、もしも、もしも存在したとするならば、接触すらしない方がいいのかも知れない。
今、ここに、地球上の全ての人々の幸せを願いたい。