二ヶ月ほど前から各テレビ局で溢れるほど流れていた御節(おせち)のCMも、いよいよお正月が近づいてきて、パタリと見なくなった。それもその筈、予約を受け付けて、材料を仕入れて、段取りをして、仕込んで、仕上げて、発送してだから遅くとも二週間前には締め切るだろう。


 我が家では、一昨年に一度だけおせち料理を買ったが、やはりいつもの我が家のおせち料理がいいという事になって、去年はいつもの年と変わらず作ってお正月を迎えた。

 今年も、食材の半分くらいは既に購入済みで、年末ぎりぎりの高値を回避している。


①鱈の子和え

 人参の細切りと凍み豆腐と真鱈子で

②三色なます

 大根、人参、胡瓜の千切りを出汁酢で

③数の子の出汁びたし

 出汁に少量の醤油を加えて浸す

④煮〆

 昆布を鍋底に敷いて、ふき、わらび、人参、ごぼう、ちくわ、凍み豆腐、こんにゃく、生揚げ、椎茸、細竹の子を出汁醤油でゆっくり煮詰めて

⑤お雑煮

 東北のお雑煮は具沢山。ふき、わらび、細竹の子、凍み豆腐、ごぼう、人参、油揚げ、鶏肉で


 三色なますが5日前、数の子の出汁びたしが2日前、その他は大晦日に作る。蒲鉾や伊達巻や黒豆などを買い足して。


 それぞれの家の歴史、それぞれの地域の風習、それぞれの好き嫌いがあって、色々なおせち料理があっていい。