先日、BS朝日の『家呑み華大(はなだい)』で、普段の回以上のおつまみの美味しさに、華丸氏、大吉氏は驚きっ放しだった。イカの昆布〆に始まり、遠藤憲一氏の贈り物の鮭のルイベや鮭の麹付け、ケンコバ氏の贈り物の、な、な、何と青森のイガメンチ!などなど。

 華丸氏は『おつまみオリンピック』が開催されれば日本がぶっちぎりの一位だろうと話していた。「アメリカは話にならん。ビーフジャーキーしか無かろ?ヨーロッパも。北欧と東南アジアは、まあ別じゃが」とも。妙に納得してしまった。各地の皆さん、申し訳ない。


 お酒のおつまみとご飯のおかずの間には、結構太目の線が引けそうだ。少しの分量でお酒を美味しくいだだけるおつまみ。塩(しょ)っぱいだけが決め手ではなく、深い旨みがあったり、噛めば噛むほど食材そのものの味が出てきたり。そこが伝統のおつまみのいいところだ。


 ここからは青森のお話。

 やはり海産物。乾物と熟成物と和え物。

 乾物の代表格はスルメ、鮭とば、かんかい(氷下魚/こまい)。帆立の貝ひも、貝柱も抜群に美味しい。

 熟成物ではニシンの切り込み、鮭の切り込み、イカの塩辛。イカの塩辛は塩分控えめで蜂蜜を加えた物も美味しい。

 和え物では、松前漬けのような『ねぷた漬け』や『味っこ漬け』や『津軽漬け』。数の子と昆布とスルメの味わいがたまらない。

 他に、ジャンル外で、イカの寿司。イカのお腹にキャベツやにんじん、ご本人の足の細(こま)切れなどを入れて、少し熟成させて漬物の様な味わいでいただく。


 もう駄目だ。手を止めて晩酌の支度にかかろう。今日のおつまみが手招きをして僕を呼んでいる。