先日、妻と一緒に馴染みの雑貨屋さんにお邪魔した。毎年恒例なのだが『アン&アンディ』という、ぬいぐるみ人形のイラストキャラクターの来年のカレンダーを引き取りに行ったのだ。

 ひと月1ページで、計12枚のイラストが描かれているが、妻は大のお気に入りで、もう10年以上このシリーズのカレンダーを使っている。一日分のマスが大きいので、その日あったことを書き入れている。それが既に10年以上とは、恐れ入る。


 小さい頃はカレンダーが家に10個くらいあった。居間、台所、客間、玄関、子供部屋、廊下、それにスタンド型の小さなカレンダーなどなど。買い物をしているお店や灯油販売店など、色々なお店から貰う。それぞれの雰囲気で、○○から貰ったカレンダーは台所に、△△から貰ったカレンダーは玄関になど、サイズや雰囲気から貼る場所は大方決まっていた。


 そんな中、日めくりカレンダーを毎日めくるのが僕の日課だった。別に楽しくてめくっていたわけでは無い。お役を仰せつかっただけのこと。居間の黒電話の上に日めくりがあった。その隣には銀行から貰った一年分が一気に見られる大きめのカレンダーも。

 朝起きたらめくる。もし忘れていたら少しだけ叱られる。そんなこんなで一日一日過ぎてゆく。


 今年も残りあと僅か。日めくりカレンダーをあと十数枚めくると新年が訪れる。