今日、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル賞の授賞式に臨んだ。核兵器のもたらした尊厳のない死に方と言う代表委員の田中さんの言葉に世界中の人達が震撼した。溶ける皮膚、破壊される身体の隅々の細胞。爆裂する破片や爆風の脅威以上の凄まじさは理解しているつもりでも、尚、僕の想像を超える。
核の使用をちらつかせるプーチンとその周辺を固める狂った閣僚達。核兵器の実力を高めようとする北朝鮮。いずれも独裁と言う権力に固執した、狂った個人の暴走だ。この流れを止めるのは政権崩壊しかなく、その原動力は内部からの反発しか無いように感じる。
今、プーチンを始めとして己の満足感のために多くの人々に死をもたらしている愚か者を止めなければ何も始まらない。
日本被団協のみならず多くの人が望む核の無い世界の実現は簡単では無い。しかし、一歩ずつ進んでゆくしか無いのである。諦めたらそこで終わってしまうのである。
しかし、忘れないで頂きたい。世界各地で軍事力で失われている命は、権力や暴力に抗う志も相まって高潔に思われるかも知れない。しかし、死の原因が戦争や紛争であるならば、やはり悔いるべき残虐である。
『尊厳のある死』など存在しないのである。