小さな子どもには絵本があり、お父さんやお母さんが読み聞かせをしてくれる。少しすると、自分で読めるようにもなってくるだろう。
歳を重ねると、子どもの読み物も次第次第に絵のページが少なくなり、絵の1ページに締める割合も小さくなってゆく。
小学高学年になると児童向け文学ものに触れて、やがて大人と同じ小説を読むようになる。
子どもの本といえば、漫画もそうである。ただし漫画の場合、親に必要ないと言われることも少なくない。
そんな中、子どもたちも読みたいと思うし、親たちもそれだったら読んでもいいと思える本があった。学研(学研教育)が毎月刊行していた『学習』と『科学』である。果たして一年生用からあったかどうかも定かではないが、僕は3年生から読んでいたような気がする。
『学習』も『科学』も一部漫画が載っていて、読み物があり、勉強に関わる事柄も載っていた。親には内緒だが付録が一番の楽しみだった。
時折、ソノシート(薄めのレコード)が付いてきた。何かの歌だったりお話だったり。それをポータブルプレーヤーに載せてかける。その時によって赤だったり青だったりとソノシートにも色がついていたような気がする。
家計がきつくなると、『学習』と『科学』のどっちかだけにしなさいと言われ、『科学』と言ったのに『学習』にされ、気づいたらやめさせられていた。ちょっと虚しくて恥ずかしく思っていたけど、他の子どもも経験していることなのかもしれない。
親は『マンガ』を勧めず、『科学』ではなく学習』を選ぶ。
理不尽だなぁ。