良く、地元の名産品は食べていて当たり前のように思われるが、実はそうでもない。高価格帯のものは、やはり地元でも高価格で、なかなか食卓に上がらない。
青森県で言うと、大間のマグロや八甲田牛、田子牛(たっこぎゅう)、大粒でハートの形が特徴のイチゴ、ジェノハートなどなど。ウニも陸奥湾内で取れるが、やはりなかなか手が出せない。皆さんの地域でも、鰻、ブランド牛、蟹、高級魚などは、いつでも気軽に食べているということではないだろうと思う。
そんな中、青森県産のりんごは常に食べている。当然、様々な品種があって、高値のものもある。そういったりんごは普段買い物に行くスーパーにはほぼ並ばない。たくさん生産されていて品質が安定している、日常買いのりんごがスーパーでは販売されている。
ここ20年ほどは、フジ、サンフジがそうである。フジは成育の途中から一玉ずつ袋掛けをして育てる。有袋ふじとも言う。サンフジは、摘み取りまで袋をかけずに育てられたフジである。
酸味と甘味のバランスが良く、果肉は硬すぎず柔らかすぎず、そしてみずみずしい、完璧なりんごである。今年の販売価格は一玉200円前後。我が家には欠かせない果物である。
りんごは『医者いらず』と言われる。昔から言い習わされているが、調べてみたところ、最も古くその諺が確認されているのはイギリスで、1800年代。「1日1個のリンゴで医者いらず」と言われたそうである。
りんごは食物繊維が豊富でビタミン、ミネラルの種類も多く、ダイエットにも血液系の疾患の予防にも良いとされている。実際に比較検証でも、集団値を見ると健康の度合いが良いそうだ。
いずれにせよ、低価格で、低カロリーで、美味しくて、健康にも良いりんごはどんどん食べて頂きたいと思う。
皆さん、青森りんごを今後ともどうぞよろしくお願いいたします。