先日、NHKで『お母さんと一緒』を振り返る番組が放送された。自分が子供の時に見た記憶はあまりないものの、娘の子供時代にはとてもお世話になった。娘がお世話になったのは、あゆみお姉さん、けんたろうお兄さん、ひろみちお兄さん、ちかお姉さんである。
特に、歌のお兄さんお姉さんの歌はハキハキして、綺麗なペアだったと記憶している。
振り返り番組の中で、3匹のこぶた『ブーフーウー』の寸劇があった。お姉さんと会話をしている時は人形なのに、3匹だけのシーンに切り替わると着ぐるみに変わってコミカルに動き回る。今では着ぐるみは当たり前だが、放送開始当初は、何で人形があんなに動けるのかと言う疑問の投書も多数あったらしい。
その『ブーフーウー』を企画立案したのは、飯沢匡(いいざわただす)さん。ご自身の理念が『子供には最高級のものを与えなくてはならない』ということだった。初めてのテレビ娯楽で試された様々な初めてのこと。現実と非現実を融合するかのような世界に僕たち子供はは引き込まれたのだろう。
娘を育てる中で僕が大切にしたのは、とにかく一緒に遊んであげる事だった。おもちゃでもトランプでも人形遊びでも。当然外でも遊んだ。石ころをどぶにひとつずつ落として音遊びなんてこともした。
人形遊びでは声色を様々に変えて人形に命を吹き込む。トランプでは一喜一憂し、石ころの音にも一生懸命拍手したり。
形は違えど、僕も最高のものを与えられたと思っている。