津軽弁に『ちゃかし』と言う言葉がある。そそっかしくてうっかり失敗をしてしまうようなことを言う。つまりはおっちょこちょい。そして『ちゃかしっこ』はそういうことをしでかす子供のこと。
『ちやかす』は標準語の『茶化す』が元で意味合いが派生したのだと思うが、定かではない。
大人になってからはともかく、子供の頃は、おっちょこちょいと言われたことがない人は少ないのではないだろうか。
僕はとにかくおっちょこちょいだった。年がら年中『ちゃかし』とか『ちゃかしっこ』とか言われていた。
ということで、選手権エピソード第一弾。ある日、ランドセルを背負うのを忘れて学校に行ったこと。あんまりです。勉強する気はあるんですか?
選手権エピソード第二弾。ある日、サンダルを履いたまま学校に行ったこと。冗談はよしこさん。下駄箱にサンダルとは。
選手権エピソード第三弾。服を着たまま手漕ぎボートから海に飛び込んだこと。島に着いてから泳ぐつもりでまだ上を着ていて。友達が飛び込んだのにつられて、つい。でも、でもね、飛んだ瞬間気づいだだよ。やばいって。
選手権エピソード第四弾。ドライブからの帰り、土足禁止の車でスリッパに履き替えて、スニーカーを道路脇に置き忘れて。多分、ずーっと、ポツンと路肩に。
今、書き出してみて思ったが、そんなに大したことじゃないのかも。