NHKの特集番組でショッキングな事実に触れた。アメリカの科学者が、人の食べ残しを食するマンハッタンのアリの体組成のたんぱく質や脂質の炭素を調べたところ、80%がとうもろこし由来の炭素と判明した。

 糖分やデンプンをとうもろこしから生成して、ジュースや麺類、ドーナツなどを作る原料になっているとのこと。アメリカ発祥とも言える単一食品の大量消費が世界中に広まりつつある。


 日本はどうだろう。都市部での若者たちの生活は、コンビニで買ったカップ麺からスィーツ、お菓子やジュースが多いと思う。そして人気のハンバーガーチェーンなどなど。

 僕の年代でも、その手の食品は手に取る。しかし、頻度は高くない。お米と、小麦由来の乾麺やパン、地元製麺所が作る生麺と。炭水化物で言うとそれらがほとんどである。いわゆるとうもろこし由来の原材料を多く使う食品ではない。

 その上、野菜や魚も食べる。野菜は国産が9割位だろう。以前、どの野菜も中国産に取って代わられた時期もあったが、今は姿を消している。安全面からすると、当然の結果だろう。加工食品の中には原材料として中国産は残るが、現物ではほぼなくなった。

 お米を食べ、魚を食べ、野菜もできるだけ国産の物を食べる。


 果物はしょうがない部分もある。しかし、それ以外は自分の周りで補いたいと思う。

 今、選挙の焦点の一角に農業の担い手不足の問題とともに語られるのが、食料自給率である。現在、日本は40%を切っている。


 何とかしたい。昔はそれが当たり前だったのだから。