一昨年から物の値段が上がり始め、その影響で外食の値段も上がってきた。1000円までのメニューなら100〜200円アップといったところ。それ以前にもギリギリで提供していたお店もあったので、仕入れ価格から電気代、燃料代、資材類まで値上がりした今、やむを得ないことだし、当然のことと思う。

 日本の外食産業の提供価格は、諸外国と比べてかなり安いと言われていた。1.5〜2倍が世界相場だとも。働く人の賃金を考えても、僕たち消費者も納得しないといけないと思う。


 僕が大学生の時、ラーメン、いわゆる中華そばは、街の食堂での相場は400円だった。

たまご丼で300円、親子丼で400円、かつ丼で500円といった感じ。

 入学当時、学食メニューを見て驚いた。


ライス 70円

梅干し 20円

うどん 110円

かつ煮 120円

ラーメン 190円

A定食 250円 ※月2回程度

B定食 300円 ※2ヶ月に1回程度


 ラーメンは市価の半額だし、かつ丼はかつ煮+ライスで市価の半額以下でで食べることができた。さすがに質に差はあったが、学生の僕には十分すぎる美味しさだった。

 うどん+ライスで180円。炭水化物しかないが、当時はそんなことは気にもかけなかった。中には、ライス+梅干し+お茶(無料)の90円で済ます友達もいた。かく言う僕も、自宅からおにぎりを持って行って、うどんだけを頼み、110円ということも。


 機会があって、7、8年前に母校の学食を妻と訪れた。メニューが色々と変わっていたが、僕が通っていた頃の様に、市価の半分ではなくなっていた。2割安位で、何となく残念な気持ちになった。

 しかし、相変わらず学食は混んでいた。


 学食を運営される方達も、物価高の今、また値上げせざるを得なくて苦労されていることと思う。


 今後とも学生たちをよろしくお願いします。