業界関係者が語る外国為替証拠金取引(FX)について -3ページ目

FXCMジャパンが新サービスを開始

FXCMジャパンが新サービスを開始するとのことです。

(以下記事一部抜粋)

————————————————————————————————————————————————————

オンライン外国為替証拠金取引サービスを提供する株式会社FXCMジャパン(代表取締役社長 谷中 伴行、東京都千代田区 以下当社)は、9月22日より、新たにお客様のお取引の実績に応じたサービスを導入いたします。
 当社は、これを皮切りに、投資家ニーズに応え更なるサービス拡充を追及する『レボリューション2008』と名付けた取組みを進めてまいります。第一弾の今回は従来どおりのサービス『スタンダードサービス』(新名称)に加え、新たにお取引の多いお客様向けの各種特典やサービスをご用意した『プレミアムサービス』、『エグゼクティブ・ファーストサービス』をご提供いたします。
 『プレミアムサービス』につきましては対象者限定セミナーや対象者向けの情報のご提供、『エグゼクティブ・ファーストサービス』につきましては、プレミアムサービスにてご提供しているサービスに加え、出金・振替、セミナー申込みなどの手続きの受付や各種サービス案内を行う専用コンシェルジュ・デスクのご用意と取引スペックの優遇サービスをご提供いたします。
 このサービスのご提供により、取引志向の高いお客様ほど取引に関するより有用な情報を得たり、取引上の優遇を受けることができるようになるなど、取引実績に比例して従来以上に充実した環境にてお取引をしていただけるようになります。
 なお、この新サービスを導入すると同時に、『トレーディングステーション』、『トレーディングステーション・プレミアム』を統合し、『トレーディングステーション』のみといたします。
 今後も、FXCMジャパンは投資家ニーズに応えて更なるサービス拡充を追及していくことで、より満足度の高い取引環境の提供に努め、皆様から高い評価をいただける企業として成長できるよう努力してまいります。

https://www.fxcm.co.jp/index.php?CID=wr2&DID=press&PID=3eemkh000001pw8c

—————————————————————————————————————————————————————

注目の点は、このサービスではなく、10月にもしかしたら、クイック入金が導入される可能性があるということです。

https://www.fxcm.co.jp/index.php?CID=&DID=revolution2008&PID=index

FXCMは、市場リスクをとらないEE方式に今年の6月に移行しました。この変更により、市場リスクをとらない状態での
業務が実施できるので、内部管理体制はかなり向上したとおもいます。

FXCMのボトルネックであった入金がクイック入金に変更されれば、スプレット並びに会社の財務基盤や内部管理体制面
でほかの大手では、太刀打ちできない企業になるでしょう。。

あとは、携帯で取引できれば、いうことないですが。。。

今回のサービスに伴い、手数料戦争で一歩リードするかもですね。。。

トレーダーズFXに関しての続編

トレーダーズFXの休止の影響が株価にも影響している。

ジェットコースターみたいに下がってます。。。


まあ、今回の件は、株価をみていれば、FXの信用低下につながったのは、いうまでもないのですが、非常に重要な問題なのは、FX会社の大手が突然の事業休止をしたことである。

この突然ということである。。。。


先にも書いたように、FX業界は、過剰サービス競争を繰り広げており、業者はノーガードでの殴り合いをしているのだ。

実際私も、ほんの数が月前まで、この殴り合いに参加している企業の役員をしていたが、どの大手FX業者も利益がでていない状況だ。。。

トレーダーズに関しては、かなりヤバい状況なのだろう。。。

1社がこういうことをやると、いままで我慢していた会社が同じことをやりかねないし、大手が突然そうなるということは、金融庁もだまっていないはずだ。。。

そうなると今まで以上に規制が厳しくなり、いろいろな業者が実は、当社も無理をしてましたので、業務を休止しますとかなりかねないと思わる。

このままいくと半数以上の会社が自滅するかと思われる。

皆さんに勘違いしてほくないのは、FX業者として、取引高があがっても、口座が増えたからと言って必ずもうかるわけではない。まして、顧客がプラスになっても関係ない。。。

顧客数の増加や、取引高の増加は、カバー先に対しての様々なコストが上がるし、システムの増強を繰り返していかなければ
ならない、しかも、取引高が上がる=市場リスクが増えるので、カバーを間違えたり、リスク管理をしなければ、一瞬にして多大なる損失が膨らみ、破たんするリスクもある。


だから、業者にとって一番重要なのは、内部管理体制なのである。。。

そのことが分かっていない業者は必ず淘汰されていくと思われます。。

トレイダーズFXについて

トレーダーズFXの事業休止ということが起こった。

トレーダーズホールディングスといえば、元ひまわり証券(旧ダイワフューチャズ)から独立した人間で創業され、トレーダーズ証券として、業務を拡大し、大証に上場後、ホールディングス化された会社である。業界の地位としては、業界のパイオニア的存在であり、大手というイメージがある。

その大手会社が、昨今の手数料競争に対抗して、トレーダーズFXという新しいモデルでの新興FX業者に対抗したが、
事業開始、一ヶ月目で社長交代その後、一か月後に事業を休止してしまった。


理由は、以下の通りです。

———————————————————————————————————————————————————————
トレイダーズFXの取引システムに脆弱性があることが明らかになり、現状では市場リスクを適切に管理できないと判断したためであります。同社の自己資本規制比率が低下していることを考慮し、顧客の資産保全に影響を及ぼさないよう事業をいったん休止して、上記の脆弱性を解消するシステム開発、及びリスク管理態勢の向上に努めます。

http://www.tradershd.com/tmp/timely/20080909201251_1.pdf
———————————————————————————————————————————————————————

この文章に関して私なりの解釈は、以下のようになります。

・お客様のポジションとカバー先との間のポジションが適切に管理できていないため、市場リスクが把握できません。
そうなると、大量のポジションをカバーせずに市場でかかえてしまうと、業者としても多大なる損失につながる可能性もあります。また、市場リスクの計算ができないとなると、適切に自己資本規制比率が計算できません。そうなると、もし万が一自己資本規制比率が低下すると、業務停止になる可能性があるので、その前に業務を休止します。


って感じですね。(あってるかはわかりませんが・・・)

読んでみると、かなり最悪な状態みたいですね。。。

事業を始める前に市場リスクに関しては、十分わかっていたと思います。しかも、事業を始めて数か月経って今頃このことが発覚する内部管理の甘さや一番信じられないのは、トレーダーズ証券として、同じ業務をやっているのにも関わらず、こんな状態になるということです。まず、大手では考えられないぐらいのことです。

しかも、派手はPR活動をやり、顧客を集めた矢先に、この事態だったら、もしかしたら当局もなにかしら、反応するかもしれませんね。トレーダーズ証券の内部管理体制も疑問符がつきますし。。

まあとにもかくにも、今後も同じような業者がこれからふえてくると思いますので、手数料が安いだけで業者は決めないことをお勧めします。

皆さん以下の記事を読んでください。当局の検査結果の概要です。


相当数の業者に法令違反がみとめられています。このことを踏まえて業者選びをしてくださいね。