取引先への支払いが遅れた結果、粉屋さん、資材屋さん、

他2社現金取引になった。


2か月過ぎ、だんだん慣れてきた。


資材屋さんは少量でも快く配達してくれるが、昨日は祭日

で社員が少ないため配達してくれなかった。



しかたなく初めてこちらから出向いたが、往復30分もかかり、

普段のありがたさが身にしみた。


しかし、店に足を運んだら良いこともあった。


見切り品の格安商品を購入できた。


それにおまけも付けてくれた。


配達の場合、おまけなんてくれない。




顔見知りの社員が来て、現金取引になったことを詫びてきた。


こちらが悪いのだし、かえって良かったと思っていることを伝えた。


ついでに、社員に「痩せてハンサムになったね。」と言うと、それまで

むっつりしていた女性事務員が顔面をゆがめて笑った。



その女性事務員もこの2年電話の声から想像した顔とまったく違って

驚くばかりだった。



店に戻ると大急ぎで発送準備に取り掛かった。


主人からの電話で、とにかくなんでも良いから送れとのこと

だった。


ショーケースの商品がすかすかで見苦しいからと。


売れたわけではなく、最初からすかすかだったのだろう。



炊き込みご飯の素は天然の竹の皮に包まなければならない。


商品開発のプロに提案された。



1枚1枚ふきんで拭くとうっすらと汚れが付く。


表裏力をいれてごしごし。


竹皮が中国製だから・・・ではないが、きれいに拭いた。



スープと具、説明書を置き、包んで紐で2重に結び、表裏に

シールを貼る。



残り少なくなった角煮まんじゅうも箱詰めして一緒に送った。



とにかく現金取引だから原料入手がうまくできずに商品不足

なのだ。


空港からの受注があった角煮まんじゅうも昨日やっと半分

だけ送った。



発送を済ませ、夜は10時過ぎまで店を開けていた。



閉店直前に来た客はあやしげな感じがした。


初来店なのに、やけにしゃべる。


あやしい。


家に1人だと気づかれないよう気をつけているのだが、メンチ

カツがないのは主人が出張中で留守だからと話してしまった。


バカな私。



結局、杞憂に終わった。