生き物にしか見えない機械(2) | 究極の物理勉強法~たとえ話と微積分で高校物理が楽しくなる

究極の物理勉強法~たとえ話と微積分で高校物理が楽しくなる

物理の予備校講師で『微積で楽しく高校物理が分かる本』の著者の田原真人が、物理の学び方のコツを紹介。物理が分からない人は、公式を丸暗記するのを止めて、解法体系を学びましょう。必ず道が開けてきますよ。

この間、ブログこの間、ブログで紹介した「生き物っぽいロボット」の名前が分かりました。



BigDogというらしいです。


詳しい解説も見つけました。


僕の予想通り、東大の多賀厳太郎さんがやっていた非線形振動子を結合して同期を取るタイプの制御をしているようです。

多賀さんの動的二足歩行の研究を学生時代に知ったときには、衝撃を受けました。

この方向の研究が、ここまで進んでいることに、驚きました。



このロボットは、一見すると、二人の人間が、



よいしょ!よいしょ!



といっしょに歩いているようにしか見えないです。


新しく見つけた動画では、滑って転びそうになって、そこから立ち直る様子が移っているのですが、その様子も、これまでのロボットとはまったく違う「生き物っぽさ」を示しているんです。

僕は、生物がどのようなシステムなのかに強い興味を持っています。

生き物っぽさを体現しているロボットは、ある意味、生き物っぽさとは何かということを、理解可能な形で示していると言えます。

非線形振動子をつなげて調和をとって制御するシステムは、かなり生き物っぽさの本質を捕まえているのかもしれません。

この動きは、本当に衝撃ですよ。