真逆 | のんびり

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いろいろあるけれど、平穏無事に暮らしたい

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雨が上がると途端に空気が乾燥する

 

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枝豆が育つ

 

パリ五輪まであと1ヶ月ほどらしい、なんかあまり関心が湧かない

バスケットでは八村が代表復帰確定

 

 

さて、自動車メーカーの認証不正問題があった

詳細は分からないが次の記事などから「国際基準も満たさない」と認識していた

 

国連基準に則り型式指定を取得すれば「相互承認」されて日本を含めた他61カ国においても承認されたこととなる

”国連基準を採用することで、日本の型式指定を取得すれば英国、ドイツ、フランス、イタリア、韓国など61か国・地域で同様の試験を経ずに認証を得られる。「相互承認」と呼ばれ、海外展開するメーカー各社の負担は軽くなっている。”

 

従って、「相互承認」であれば日本の型式指定も承認されるということになる

 

”トヨタで不正が判明した〈1〉オフセット(前面一部分)衝突時の乗員保護〈2〉歩行者の頭・脚部の保護〈3〉後面衝突〈4〉エンジン出力――など六つの試験は、乗用車に関する国連基準43項目に含まれ、不正の内容は日本だけでなく国連の基準にも反していた。

 一方、トヨタが「国の基準より厳しい条件で実施した」などとした一部の試験について、国側が「より厳しいと一概に言えない」と結論付けたことも判明した。”

 

そして『国連の基準にも反していた』と記してある

 

項目〈2〉いついてはトヨタ側からも反論があった

”歩行者をはねた際の頭部へのダメージを確認する〈2〉について、トヨタは3日の記者会見などで、国の定める「衝撃角度50度」ではなく、開発試験の「65度」のデータを使ったと説明。50度で再試験すべきだったと謝罪しつつ、「65度の方がより厳しい条件だ」とした。”

 

しかし、角度だけの問題ではないよね?と普通の見解を示している

”しかし、国側の関係者によると、安全面でより厳格な試験になるか否かはボンネットの形状などでも変わり、角度の違いで一概に決められない。他の「より厳しい」と主張する試験の一部も、国側は「一概に厳しいとは言えず、欧州などでも不正と判断される可能性が高い」とみている。”

 

 

そして、制度に問題があるというメーカー側からの指摘がある

 ”不正に絡み、メーカー側からは改めて、国際競争力の観点などから「制度の合理化」を求める声が出た。ただ、国連基準と異なる国内基準が増えれば、相互承認が認められず、海外展開に影響が出るとの懸念が国交省内では強い。”

 

何かがおかしい、「相互承認」を得ることでメーカー側に恩恵があるハズだよね?そのための相互承認という制度だ

それをわざわざ「国内基準を変えろ!」と迫ることに何か特別な意味があるのだろうか

 

 

 

という記事に対してこちらは真っ向から国の型式指定基準が問題なんだ、と述べている

大前提が『国益を毀損している』からというありきたりの見解だ

経済的影響が大きすぎるから「潰せない、容認する、承認する制度を変える」という理屈のように感じる

 

「国の型式指定基準が問題なんだ」と「国益のために」という2点が思考の基準になっているんだね

角度を変えると見方も理屈も変わる、良い例だな

 

しかし『国際基準』を満たさないと日本以外では販売できないんだよね?

あべこべな主張にように感じるのであるが、どうなんだろう

 

当初から日本以外の地域で販売す前提であれば『国際基準』に則り試験して「相互承認」を得ることがメーカーにとっても好都合であるハズである

しかし、国際基準なんて関係ない「我々は我々の試験をしているんだ!」と述べて日本の型式指定基準の変更を進言している。ということになる

やはり何か変だ、だって日本以外の国で販売するには結局『国際基準』に則った試験データが必要になるんでしょ?

 

 

日本基準であれ、国際基準であれ試験条件と規格値が設置されているからにはそれに従うことで適正な競争も促される

我々日本メーカーは独自の試験条件と基準でいきます、ではガラパゴスだよね

 

なんで基準を守る必要はない、という結論に達するのか?

トヨタ会長も無理だよというニュアンスの発言をしたようだと読んだ

「私も含め(認証に関わる業務の)全体像を把握している人は自動車業界に1人もいないと思う」(2024年6月3日の記者会見での発言)

 

品質管理や品質保証って基準を守ることから始まるんじゃないのか?

そうじゃないと、品質不正問題が生じると常套句のように発せられる「問題が起きていないから問題ない」という理屈になってしまわないか?

 

仮に基準の方の条件を変更する必要や事例が生じた場合は、その時に議論があり「基準変更が承認されて初めて適用になる」と思う

 

無論、より厳しい条件で試験をしているということは良いことではある

しかし、その条件が適正であるということは社内でしか通用しない可能性も秘めている

一つの条件を変えることでその他の条件も(意図せず)変化してしまうのだから容易に変更することは思いもよらない結果を生じるさせることも考えられる

 

だから基準のための(試験)条件も設定されているのだと私は思うのだ

 

世の中、注目するべき基準(物事を判断する要点)が違うとまったく違う見解を示すことも多い

詭弁が通用してしまうのはそういうことなんだな