良く分からん | のんびり

のんびり

いろいろあるけれど、平穏無事に暮らしたい

なんとなく陽射しが恋しい

 

 

漫画家が自死した件で日本テレビが報告書を公表した

サラッと目を通したがなんか変

客観的はよいのだが、それで良いの?という感覚が拭えない

まあ社内調査だし、基本的に誰にも問題が生じない(自死された方以外)ように書かれたと評価する

 
先ずは漫画原作者側からするとコア条件である報告書P.41にある条件について「齟齬」があるという表現で事実上認めていないことに驚きを隠せない
その認めない理由は意思疎通が足りなかった、という理屈で押し通そうとしている
 
報告書概要P.4でも明記してある通り報告書でも至る所で「齟齬」で通している
”この「条件」があったかについては、日本テレビと小学館の間に認識の齟齬がある。”
 
条件は次の3点、報告書P.41
”①ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正する。
 
②ドラマオリジナルの終盤も、未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。
 
③原作者が用意したものは原則変更しないでほしいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化する人を想定する必要や場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある。”
 
 
そして漫画原作者への評価は前科がある”「難しい作家」”と記してある
報告書P.10から抜粋
"漫画のドラマ化で揉めたことがあり「難しい作家」(原作へのこだわりが強い作家)であり"
 
"本件原作者は、過去作では製作(ママ)途中で「やっぱりやめたい」と言い出したこと、小学館からはドラマ化するならば原作を大事にしてくれる脚本家の方でないと難しいことを伝えた"
 
”脚本家に対して不満を持ち「自分で書く」と言い出した過去があった”
 
この評価が今回の事件の要因であるような先入観は持つべきではないと思うが、そう思ってしまう人がいてもなんら不思議ではないイメージが湧く。それが目的である可能性もある
 
最後に逆の指摘ありP.11
”約 10 年前に日本テレビが本件原作者の漫画をドラマ化した際の関係者にヒアリングしたところ、大変いい人で問題なかったと言われた旨報告をしていた。”
 
 
あと脚本家と日本テレビのクレジット問題に関しては、このトラブルが明るみになった原因であるから日本テレビとしては対応しなくてはいけないだろうけれどこの漫画原作者自死事件とま全く別の問題であると私は思う
日本テレビ側としたら脚本家と穏便におさめることが出来ればこんな大事にならなかったのだから、この事件の要点はここだったと勘違いしてしまう可能性もあるかもしれないが、違うだろうと
 
色々と要因と対策が書かれているが根本対策には程遠いように感じた
問題は漫画原作者と脚本家への配慮の一点だ。それは社会人として当然求められることであると思う
相手の意図を認識できない人(それをあたかも「難しい人」だから意図がわからない、と言いたいのか?)が配慮などできるはずもないのだから
 
 
例えば、報告書概要P.3〜P.5の表現
”日本テレビの最終的な判断として、原作者がドラマ化を許諾する権利を持つ以上、その意向に背くことはできないため〜”
 
”放送を守りたい日本テレビは、本件脚本家のクレジット表記を認めないという本件原作者の意向に従わざるを得なかったとみられる”
 
”日本テレビは、上記判断に至ったことを本件脚本家に説明しようと試みたが、本件脚本家をきちんと納得させることはできなかった。”
 
ドラマ化の権利を持つ漫画原作者の要求をなかったかのように説明しているのは何故か?
漫画原作者に”従わざるを得なかった”という表現は適切なのか?
脚本家を”納得させることはできなかった”という表現は適切なのか?
何か立場を勘違いしているように感じてしまう、そういう立場で仕事をしているかのようにイメージしてしまうよ
 
そういう状況になったのは漫画原作者と脚本家とテレビ関係者の『齟齬』…
やはり変だよ
 
 
2023年3/9、3/29のドラマ化決定前の打ち合わせにおいて上述の漫画原作者のコア条件がなかったことになっている?
報告書P.10 
”リスペクトをもって取り組むという趣旨の話をした”
 
”〜条件は小学館からは口頭あるいは文書で提示されていなかった。”
 
漫画原作者の意向は分からないが、自分たちはリスペクトして取り組むと話した記憶はあるらしい
 
2023年4/4 脚本家依頼
報告書P.11
"ドラマ化にあたって「必ず原作に忠実に」「終盤は本件原作者が脚本を書くこともあり得る」という条件については、A 氏自身そのような条件が小学館から出されているという認識がなかったため、A 氏から本件脚本家には説明されていない。"
 
 
なんか分かった気がした
なんで”「難しい作家」” ”「自分で書く」と言い出した過去があった”が必要なのか
小学館から口頭、文書で漫画原作者が主張する条件提示はなかった
従って、脚本家にも事前に説明もできない
 
”難しい作家だから「自分で書き出す」と言い出すことがある”今回も後から理由をあげて言い出したことでトラブルが生じた
だから日本テレビも脚本家も…という意図なんかな
 
なんか怖い
極簡単な筋書きで残った側のダメージは最小限に留められる
 
死人に口無し
そういうことであったならば被害者
 
なんか考えをまとめながら書いていたらそうなっちまった
最初に読んだ時からモヤモヤする報告書
 
そもそも漫画原作者は条件を提示していなかったというミステリー?
これをを成立させるには小学館側から日本テレビへの配慮も必要だ、今後のためにも