穏やかな陽射しである、寒さも和らぎ日課のwalkingも心地よかった
都内では雪が降るとか?
さて、もはやリアルタイムの話題にも定期的な話題にも筆頭には上らなくなっているロシアによるウクライナ侵攻
今はハマースによるイスラエル攻撃とそれに伴うイスラエルの対応の方が注目を浴びているように感じる。イスラエルへの批判が目立つが定期的にテロ行為や人質奪取などに曝される側としたらそうならないようい対応する必要があと考えることも当たり前ともいえる。逆にハマースへの批判が小さいことへはややおかしさも感じる
NHKのサイト「ウクライナ情勢」で現在の征圧地域が確認できる
衝撃的な出来事も一定期間以上継続すると周囲も慣れてしまう。まして遠い異国であり、自分たちの生活とは直結しないし自分の日常で精一杯だと関心も薄れる。実際には現在のインフレと直結しており、家計問題とも連動しているのであるが
そんな時に最近聴いているpodcadt「COTEN RADIO」という番組でロシアによる侵攻が始まった当初のロシア国内の状況について現地に実際にいた個人の話を聴いた
2023年6月放送、タイトル「番外編#86〜88:当事者としてのウクライナ侵攻」
当時ロシアに在住していた日本人牧野氏と現地のボリス氏による所感である。現在は御二方とも日本に居る
日本人牧野氏の所感
①ウクライナ侵攻は、ロシア国内においても青天の霹靂だった
②ロシア国内では侵攻賛成に人も反対する人も普通にいるが、どちらかを選ばざるを得ない状況
③侵攻が始まってしまうと、侵攻を支持する人たちと真面にディベートすることは不可能。以前、同じ価値観を共有して分かりかったことがあった人たちであっても「自分たちが正しい」となってしまう。都合が悪いことは「ウクライナの情報に騙されている」ということを主張されたと語っていた
話してもダメだと悟った後は不通とした
④「針が30年戻った」「日本(或いは諸外国)との信頼関係崩れた」
侵攻当初1週間程度は楽観視、為替のブレが異常くらいの感じだった。実際は飛行機飛ばない、外資が一気に撤退とトップビジネスマンたちも全く状況を把握できない
ロシア国内でも2014年クリミア併合と同じ感覚で「何か起きてもキエフまではいかない、短期間で終わる」というバイアスあり
⑤牧野氏が3月7日に国外退去を決定
3つの理由。「物理的な移動、言論弾圧、お金」の問題が解決できなくなった
1)空路の閉鎖(中東経由のみ稼働)
侵攻以前は成田・モスクワ、オフシーズン往復5万円程度だったものが侵攻直後は成田・イスタンブール経由でエコノミー片道150万円まで跳ね上がる
2)言論統制を法制化
SNSでも10年禁固刑などとなり反侵攻主張は実質的にできない、言論弾圧が引き締められた
下手に動くと密告される恐怖心増大
3)国際送金の厳格化
個人は早々に海外送金禁止になっていたが、法人でも
3月7日深夜に大統領令発令「日本を非友好国に指定」された。非友好国への国際送金は法人間であってもロシア中央銀行(政府)の介入が入る、送金できなくなる可能性あり
色々とトラブルがあったが2週間後くらいに日本への送金が完了
ロシア・ボリス氏の所感
⑥ボリス氏は2022年4月に日本に移住
経緯
牧野氏が3月9日社員に日本に行くことを通達、同行したい場合は家族合意を取るように促す
当初ボリス氏はロシアに残って「侵攻を止めたい、なんとかしたい」と思っていた。「第2次大戦時のドイツ国民も戦争が起きた時に同じことを考えていたのだろうか?」と…
侵攻当初にはロシア国内においても侵攻反対デモが活発に行われていたことは周知である。ボリス氏はサンクト・ペテルブルグのデモに参加して逮捕されている、「何かが変えられるかも知れない」と参加
母親からは日本へ行くように言われる。ボリス氏は軍事訓練受けている、予備役動員に召集される可能性が懸念されていた
「侵攻に対して何もできないことを納得することは難しい」
「戦争というのは最大の悲劇」
「自分の立場も大変だけれども、実際にミサイルが飛んで攻撃されいる側のウクライナはもっと大変(それをやっているが自分の国)」(これはホストの所感か?)
2022年10月に家族もロシアをでている
大変な経験だ
しかし、お金と人脈でロシアから退去することができた。それができる人とできない人がいるのも現実
ロシアではますます言論統制が加速して、さらにお金による締め付けも法制化された
”ロシア議会は、ウクライナ侵攻を批判する人々の資産を国が没収することを認める法案を可決した。プーチン大統領に反対する意見への締め付けを当局はいっそう強める。”
個人の資産は没収できる。ロシア国内で反侵攻を訴えることは不可能な状況だ。その状態で大統領選挙を実施すると当選する人は決まっているようなものだろう
何せ「反侵攻」を主張したら資産没収になる可能性がある
それでも国として資金がある、途絶えることはない
国際的なルールを守らない国家に紳士的な対応である。法令遵守って奴だな
”「ヤブ医者」「こいつは死刑」。攻撃する匿名の投稿はすぐに目立つようになった。21年にワクチン接種が始まると、投稿数はさらに増え、内容もエスカレート。「金のために接種を煽るクズ野郎」とも中傷された。嫌な気持ちが募り、家族や同僚から心配されたが、正確な情報を伝えるため情報発信を続けた。
多くの医師は声を上げられないでいるが、「このまま泣き寝入りしたら、次にパンデミックが起きた時、後進の医師たちも被害に遭う」と考えた。
22年12月、特に悪質な投稿約50件について、発信者情報の開示を大阪地裁に申し立てた。全ての開示が認められ、40人ほど発信者を特定。約半数とは、解決金の支払いを条件に和解が成立した。”
社会や自分の立場に対して大きな不満があるように感じる。どうすればこの人を攻撃できるのか?こうすれば自分が正義で相手を罵倒できてスッキリできる。という思考のようだ
誹謗中傷されが側が戦わなければやったもの勝ちになる。やっても何もお咎めがなければ同じことを繰り返しやり続けるだろう
やられた側がお金を消費して裁判をしなければならない、それも言論の自由の代償ということになるのだろうか
SNSで誰かが適当なことを書き込むと、必ず同意するものが現れてその数が多いほど悪意は増大する傾向は止めようがない
アメリカでは自由の代償として裁判が常態化している
しかし裁判自体がお金持ちのゲームという側面も持ち合わせているから、そのゲームに参加できない人が相当数いる
そういった不平等のなかで自由が保障されている
色々とある
言論統制にしても正しいこと、国民にとって良い方向へ統制するのであれば悪くない。共産主義も当初はそうではなかったか?
皆平等がいつ間にか変わっているような
だからといって、皆が自分の都合が良いように言いたい放題というのもそれもまた問題だ
結局は国家の思想というよりは、個人単位が真っ当な思考でいることが重要なように思う。そういう集団でいれば桁外れの悪意の塊のような人間が少数現れたとしても上手く対応・対処できるのだろう
問題は、桁外れの悪意の塊の人間に取り入ろうとする人間が多く現れて真っ当な人間を弾圧・統制なんて始めることのような気がする
実際に自分が有利な立場になれるように常に取り入る相手を探している人なんてのもいるのかも知れないな
そうなると真っ当な人間の集団なんてのがあるのか?ということになるのか
人間って争いを起こさずにはいられない、という結果になるのかな…
考えてみたら権力闘争、マウント合戦なんて日常的に行われているもんな