教育費インフレ | のんびり

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いろいろあるけれど、平穏無事に暮らしたい

立春を前に既に春のような心地となっている

今日も青空

 

 

「ファイトー!一発!」といえばリポビタンDである

昨日bayFM「it」を日向ぼっこしながら聴いていたら「オロナミンC!」と間違えていておもわず反応してしまった

春原佑紀もあとから間違えちゃった…と訂正していた。記憶とはなんて曖昧なのだろう

「何世代?it世代」というお題で世代によるイメージってかなり大きいんだな〜とほのぼの聴いた

今日も聴いている

 

さて、教育費インフレである

あかんデフレ経済という掛け声のなかで飛び抜けたインフレを確保してきた教育費、今後も上昇を続けるのだろうか?

 

こんな記事を見かけて、教育費インフレって凄いやねと思ったのだ

グラフを転載させていただく

1996年頃からは物価は停滞、GDPデフレーターを用いるとデフレ

 

その消費者物価の内訳を見ると、1970年〜2009年まで教育費は上がり続けていた

一重に団塊ジュニア世代向けに「学歴=教育=お受験」はビジネスになっていた、そして今もなっているということなのだろう

ガクッと下がっているのは言わずもがなである

 

子育てのうち教育費の負担が大きい、と嘆く意見が多いように思う。

実際どうなっているのだろう?

私自身は小学生時代にサッカークラブに入っていたくらいで塾というものに無縁だったので、教育費というと自分で支払った大学の学費くらいしたイメージがないのである

勉強のために文部科学省が公表している子供の学習費調査のデータをみてみた

 

とりあえず幼稚園〜高等学校までの公立と私立の学費推移グラフ化

「青:学校(幼稚園)の直接費用(給食費含む)」と「オレンジ:学外教育費」とした

 

幼稚園

 

小学校

 

中学校

 

高等学校

 

公立と私立の学費の差は大きいですな

ちなみに学外教育費(塾など)を考慮しない場合の教育費総額は「公立:約229万円」「私立:約1,202万円」と5倍くらいですかね。あくまでも平均による比較である

 

次に学校にかかる直接教育費(授業料など)の差異をわかりやすくするために公立と私立を一つのグラフにまとめてみた。数値は(円/年)

幼稚園

2021年に公立も私立も直接教育費(授業料など)が下落を示す、国の介入の結果だろう

園外教育費については横這い

 

小学校

直接教育費(授業料など)で差が拡大している、私立は教育費が上昇して公立は下落

学外活動費については私立も公立も微増している

 

中学校

直接教育費(授業料など)は小学校と同様に差が大きくなる傾向が見受けられる

学外活動費はいづれも上昇を示す

 

 

高等学校

直接教育費(授業料など)、2010年統計値で大きく下落をしている。経済的混乱の影響かな?その後は横這い

学外活動費についてはいづれも上昇傾向を示す

 

 

ということで、直接教育費(授業料など)については公立は下落傾向(国の介入あり)。しかし、私立の小学校・中学校は未だ上昇傾向を示す

学外活動費については基本的に上昇傾向を示している

 

一体、教育費とはなんなのだろう?

公立の直接教育費は減少しているのに、その他の費用は増加を示している

 

それでは次に学外活動費のなかの主に学習に関する金額をみてみる

幼稚園

自宅自習に関する費用は明確に減少している

家庭教師費は公立・私立ともに上昇

塾代も波があるが基本的に上昇傾向だと思われる

これは直接教育費が下がった分、園外教育費に資金が流れている可能性を示唆してい無いだろうか?

 

小学校

自宅学習費は微減

家庭教師費、2021年統計で急激に増加

塾代、2021年統計値で急激に増加

 

 

 

中学校

自宅学習費、公立横這い、私立は微増

家庭教師費、横這い

塾代、明確に上昇傾向

 

高等学校

自宅学習費、公立も私立も横這い

家庭教師費も公立も私立も横這い

塾代は明確に上昇傾向を示す

 

という感じで、どうも塾代が未だに高騰し続けている

多分であるが、巷で問題になっている教育費問題とは私立学校の直接教育費(授業料など)と塾代なのではないだろうか?

お受験人口が減少に転じて久しいが需要がある。指導する側としては需要人数に合わせて一人頭の学費を上げているということかな

 

その他として、学外活動にはお受験対策以外にも項目がある。当たり前か

その主だった項目をみてみる

見たのは中学と高等学校である

 

中学校

芸術に関わる費用(絵画とか楽器などをイメージ)は公立も私立も減少傾向

スポーツ関連は公立も私立も微増

教養関連はいづれも横這い

 

高等学校

芸術関係は公立も私立も減少傾向

スポーツ関連は公立も私立も微減

教養関係も公立も私立も減少傾向

 

 

こういった状況において東京都は私立の高等学校に通学する家庭にも支援が決定している

 

 

う〜ん、なんだろう不思議な感じ

無論そこでしか学べないからそこを選んだということもあるだろう、芸術系なら尚更あり得る。スポーツでも鉄道などでもそこしか選択肢がないということがある

しかし、そうでない場合の方が多いような気もする

 

税金によって家庭の負担を減らす、良い政策のようで実際には私立の高等学校に家庭を通して税金が流れるのである。ついでに本来払うべき学費との差額が塾代や家庭教師費などになることもあり得るだろう

 

本当に困っている、学ぶ平等を必要としている人のためへの支援とは大きく異なるような気がするのは私だけなのかな?

未だお受験はビジネスという余韻が残っている

お金が有り余っている人がその校風やステータス、あるいは大学進学率などを考慮して私立学校に通わせるのは何ら問題がない。それを子供に享受させるために対価を払っている、教育もビジネスである、という側面は否定しない。

しかし、それを税金でバックアップするということは何かがおかしいと思う

 

総じて思うことは興味を持ったことを自分で学習する能力よりも、誰かに教わる(勉強の仕方、お受験の仕方など)ことを学ぶ能力を伸ばそうとする社会のように思える。

それはイノベーションとは真逆ではないだろうか?

誰かや何かに従順に従って自分の力で学んだように錯覚することを求められた時代は終わったように思うのだが…

実は日本が停滞している原因はそこいら辺にあるような気もするのだが