どんより曇り空、陽射しも遮られている
昨日からお腹の調子が悪い感じ、鼻腔に負荷をかけ過ぎたかなということは認識しているからそれかな
「中間層から貧困層へ」というタイトルを読んでみたのだが、その定義ってどうなの?と
”厚生労働省の統計(国民生活基礎調査)をもとに、年収を1000万円以上の高所得者、500万円から1000万円の中間層、500万円以下の低所得者と3つの区分に分けると、なんと低所得者が全体の6割も占めています。国民の半数以上が低所得者ということです。あまりの低所得者の多さに私は愕然としました。
25年前の日本は、高所得者が全体の2割で、中間層と低所得者が4割ずつ。「1億総中流」といわれるほど、中間層の人が非常に多かったのです。”
500〜1,000万円が中間層
500万円以下は低所得層
と定義している
そして25年前の1999年頃は中間層(500〜1,000万円)が4割占めていてまさに中流社会だったということである
とりあえず確認
①1999年調査結果
100〜500万円低所得層:45.1%
500〜1,000万円中間層:37.5%
1,000万円以上高所得者層:17.4%
②2022年調査結果
100〜500万円低所得層:57.3%
500〜1,000万円中間層:30.4%
1,000万円以上高所得者層:12.6%
確かに数値はあっているようだ。
ところで”500〜1,000万円中間層”とはどういったことだろう?と少し気になった
現実的に考えるとその国家の中間的な所得層を「中間層」と認識するのが妥当だと思うのである、しかしこの所得層を中間層とするという目標値のような取り扱いをしているんだな
以前ブログで所得状況を確認したことがあった
1995年以降の所得分布を確認したが平均所得を下回る層が6割を占めている。
平均所得とは高所得者に引っ張られてやや高めになる傾向があるので中央値の方が現実に近いのかもしれない
現実的な中間層というのは所得分布グラフで大きな割合を占める範囲をいうのが適当だと思う
1999年では300〜400万円:10.9%、さらに300〜600万円:31.4%を占めるので概ね300〜600万円が中間層に該当するのではないかと思う
一方2022年では200〜300万円:14.6%、さらに100〜400万円:40.3%あるいは100〜500万円:50.6%となる。4割以上を占めているので100〜500万円あたりが中間層になるのかな?
そう考えるとそもそも”500〜1,000万円中間層”という定義はなんなのだろう?とややモヤモヤしたのである
そして実際には労働者数は増加しているのに中間層(平均収入・中央値)は下がっているのである、このグラフに示されない現実もあるんだな
ちなみに国民生活基礎調査ないでは貧困ラインも明確に示している
可処分所得が127万円が貧困であるらしい、これは生活保護との関連もあるのだろう
2022年の中間層ピークは200〜300万円:14.6%、広域では100〜500万円:50.6%であるが、100〜200万円:13.0%は直ぐそこに貧困がある状態であるとも考えられるし、実際には貧困であるとも言えるかもしれない
誰かが勝手に定義することで貧困であるかもしれないし、そうでないかもしれないのである
現実的に考えたら一人働きでも二人働きでも100〜200万円:13.0%世帯は貧困な気がするのであるが、ギリギリだよね
しかもこの貧困ラインは生活保護費の引き下げ政策でさら下がる可能性がある。
”生活保護の支給額について国は、当時の物価の下落などを反映する形で、2013年から2015年にかけて最大で10%引き下げました。”
現在の戦争に端を発したエネルギー価格高騰による急激なインフレ状態になっても生活保護費も年金も現役労働者賃金も全く物価上昇に追いついていない
現実と目標では定義がまったく異なることがある
現実が反映されてこその議論であると思うのであるが、そのための統計値なのにね
なんてことを思ったんだよね
ちなみに貧困層に落ちない対策として書いてあることは一般的な内容である