酒とバラの日々』ではないですが、
「本と映画とのんの日々」です
麻根重次著『赤の女王の殺人』読了しました。
出来はうーーーーーんでした。
最近の福ミス受賞作の3作は全部同じ匂いの作品です。
刑事ものプラスαです。
本格ミステリ独特のワクワクドキドキの高揚感が全然ない。
なので重厚さの欠片も無いです。
もう、普通のミステリになのだ。
これならワクワクドキドキのこれぞ本格ミステリを再読した方がましです。
昨年は受賞作無しで、
その前が第十四回受賞作白木健嗣著『ヘパイストスの侍女』でした。
今作の麻根重次著『赤の女王の殺人』
『市役所の市民相談室に勤務する六原あずさは、
ある日、相談者の妻が密室から墜落死する現場を目撃してしまう。
被害者が死の間際に残した「ナツミ」という人物を追って、
刑事である夫の具樹は操作を開始するが、その行方は杳として知れなかった。
一方で、あずさの元には不可思議な相談が次々と舞い込む。
施錠された納骨堂でひとつ増えた骨壷。高齢男性ばかりをつけ狙う怪しげなストーカー。
重なる謎の裏には、驚きの真相があったーー。』
六原あずさの夫は刑事と云うパターンです。
市役所の市民相談室には松本警察署との交流人事で生活安全課から出向で在籍している。
四十半ばの西條がその人である。
この人は好かれてはいないが推理に関してはやはり警察官だと思える出来事もある。
そして、今回も鍵は一つしかなく自分の首にアクセサリーとして付けていて、
予備のキーが無い上に密室からの転落して死亡。
それを下にいた数人が視ている衆人環視の密室殺人事件であった。
四十半ばの西條がこの事件の探偵役になるのだろうと想像をしていたが、
推理の最後で二つのミスをして退場してしまう。
少し残念でした。
キャラ的にも名探偵になるにはもう一つでした。
推理のミスの二つのうち一つは。
ドローンを使って殺したので無ないかとの推理。
これは下に沢山人がいたので死体が落ちてきてもドローンの音でバレる。
もう一つは書かないでおきます。
六原あずさの夫は刑事の勝利としておきます。
ミステリとしてなら合格ですが本格としてはイマイチでした。
たごさくワールドには入らないです
そして、
たごさくワールドの阿津川辰海著『黄土館の殺人』を読み始めていますが、
出だしから面白いですね。
散歩道
日方川
魚万氷室のかき氷。
今年は食べに来ようかな