昔の映画『酒とバラの日々』ではないですが、
「本と映画とのんの日々」です
岡本好貴著『帆船軍艦の殺人』を読了しました。
第33回鮎川哲也賞受賞作
鮎川哲也受賞作は外れが無いのでかなり期待していた作品でした。
でも外れでした。
『十八世紀末、フランスと交戦状態にある英国海軍は常に兵士不足だった。
強制徴募された若者たちを乗せ、戦列艦ハルバート号は北海を目指すが、
新月の夜に衆人環視下で水兵が何者かに殺害される事件を切っ掛けに、
続けて不可解な殺人が発生。
逃げ場のない船の中で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか?
フランス軍との苛烈な戦いのさなか、
軍艦という巨大な密室で相次ぐ不可能犯罪を描く』
Amazonより
これは帆船軍艦というクローズドサークルものですが、
残念ながら面白くなかった。
色々理由がある。
①最初にプロローグを使って最初に起きた不可能殺人を、
おどろおどろしい感じで書けば物語に引き込まれたかもしれない。
なのに、
兵力不足の海軍の強制徴収と船の構造及び各人の働き等に1/3のページを費やしている。
そこで読み手(たごさく)はシャッポを脱ぎました。
こうなると後は蛇足で熱が入らずダラダラ読んでしまう。
②帆船軍艦の各名称の図もあるのですが視る気にならない。
③登場人物は全部横文字の外国人。
三回の犯行は全部密室殺人なのですが、
第一章で値を上げて蛇足で読んだ頭には入らなかった。
今作は期待していたのに残念でした
誰か読んでくださいな
*今は雨穴著『変な絵』を読んでいます。
次読む東川篤哉著『館島』も図書館に到着しました。
順調に読んでいます。
阿津川作品の新刊はまだ読まないです。
*一応『変な家Ⅱ』は図書館に申し込んでいます。
現在9人待ちなので回ってくるのは半年後ですね。
『変な家』の映画公開は何時ですかね。
観に行きませんけど