二階堂黎人著「聖アウスラ修道院の惨劇」(1993年8月 講談社ノベルス)の紹介です。
三階堂蘭子シリーズの3作目。
「人狼城の恐怖(全4巻)」が無ければこれが最高傑作だと思います。
『野尻湖畔に屹立する修道院の塔上に発生した、二つの密室殺人。咲き乱れる満開の桜の枝に、裸で逆さ吊りにされた神父の首なし死体。不可解な暗号文。ヨハネ黙示録に見立てた連続殺人。名探偵・二階堂蘭子が超絶推理の果てに探りあてた、地下迷路の奥深くに埋もれた文書庫。ついに暴かれる禁断の真実とは。』
講談社ノベルス版より
本来は海外を舞台にしたかったそうですが、
この当時は海外を舞台にすることは難しかったそうです。
島田先生が「水晶のピラミッド」「アトポス」で海外物を書かれたことで、
「聖アウスラ修道院の惨劇」も海外を舞台にして書けばよかったと述懐されています。
この物語の最後には例の大どんでん返しがあります。
驚愕の大どんでん返しでした。