石持浅海著「賛美せよ、と成功は言った」読了 | たごさくの本格ミステリー倶楽部&山野草

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            (横浜・馬車道)

今月一冊目を読了です。

今月も快調に滑り出しました。

先日購入したのがあと2冊あります。

これを今月中に読了したいと思います。

 

さて、碓氷優佳シリーズ第五弾です。

『武田小春は、十五年ぶりに再会したかつての親友・碓氷優佳とともに、

予備校時代の仲良しグループが催した祝賀会に参加した。

仲間の一人・湯村勝治が、ロボット開発事業で名誉ある賞を受賞したことを祝うためだった。

出席者は恩師の真鍋宏典を筆頭に、主賓の湯村、湯村の妻の桜子を始め教え子が九名、

総勢十名で宴は和やかに進行する。

そんな中、出席者の一人・神山裕樹が突如ワインボトルで真鍋を殴り殺してしまう。

旧友の蛮行に皆が動揺する中、優佳は神山の行動に“ある人物”の意志を感じ取る。

小春が見守る中、優佳とその人物との息詰まる心理戦が始まった…。

           NON NOVELより

 

今回読了して一番驚いたのは、

碓氷優佳が結婚してたことです。

お相手の詳細は不明です。

優佳さんも32,3歳だと思います。

結婚していても不思議ではありません。

でも優佳さんのような怖い女性を奥さんにしたら、

ぼくではやっていけません。

凄い男性だと褒めたいです。

多分第一作の「扉は閉ざされたまま」で触れられていると思いますが忘れました。

でも、詳細は判らないので不明です。

 

不明なことは沢山あります。

例えば、

石持浅海さんの「座間味君シリーズ」がありますが、

その座間味君も正体不明です。

 

浮世絵の写楽は出自も何もかもが不明で、

誰だと今も昔も騒いでいますが、

写楽は写楽だと云った方もいました。

なので分からないのも良いのかなとも思います。

けど、わからないものは写楽だけでなく全てにわたりホンマは知りたい。

 

 

 

今回は優佳と犯人のバトルを高校生の友人・小春目線で描いております。

 

作中、優佳が云った言葉。

『成功していない人は、成功した人の近くに行かない方がいい。

近くに行ってしまうと、成功が強要してくる。我を賛美せよと』

『夢は、叶えない方が幸せなのかもしれないよ。あきらめるんじゃなくて、叶える途中の状態が、

一番幸せなのかもしれない。叶えてしまうと、叶えていない人と友だちでいられなくなる』

これは真実かもしれないが、

これにより殺人は起こらないと思う。

今回はこんなストーリーです。

 

同級生と碓氷優佳のバトルです。

怖い碓氷優佳健在です。

 

碓氷優佳シリーズは5作目ですが、

読みごたえがあるのは「扉は閉ざされたまま」と「君の望む死に方」の2冊です。

 

次は櫛木理宇さんの「死刑にいたる病」を読む予定です。

 

 

少し前から咲いている「モミジアオイ」です。

開花は1日なのですが次々に咲きます。

でも夕方には萎んでしまいます。

と云うわけで写真をupできていませんでしたが本日撮影しましたのでupしました。

モミジアオイです。

 

 

鬼百合の「むかご」。

これをまた植えて増やします。