風森章羽著「渦巻く回廊の鎮魂曲:霊媒探偵アーネスト」読了 | たごさくの本格ミステリー倶楽部&山野草

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               風森章羽さんの「渦巻く回廊の鎮魂曲:霊媒探偵アーネスト」を読了いたしました。

 風森章羽さんの作品は初めてです。

初めての作品を読むときはワクワクドキドキです。

凄い期待をして読ませていただきます。

今回もワクワクドキドキしながら読み進めていきました。

追記

 カバーイラストはまるでラノベです。

 本格ミステリーの装丁としてはダメですね。

        第49回メフィスト賞受賞作
霊媒師一族の末裔、アーネストと
霊感ゼロの喫茶店店主、佐貴。二人が挑む最初の事件
霊媒師・アーネストのもとに持ち込まれたのは、
十六年前、画家・藤村透基の屋敷から消えた少女の捜索依頼。
屋敷には渦巻き状の奇妙な回廊があり、最深部には
「持ち主の運命を狂わせる」と噂される人形(ビスクドール)が飾られている。
依頼を引き受けた友人のことが気にかかって、
若き喫茶店店主の佐貴も藤村邸に同行することに。
年に一度開かれる紫陽花観賞会に招かれた二人の前で、
新たな殺人事件が発生してしまい――。』

    講談社ノベルスより

霊媒探偵としている点で霊媒によるあれがあるのかと思い読んだ。

あれがありガッカリ。

本格ミステリーにはホラー落ちも霊媒も要りません。

不可思議な謎と論理的な謎解きとそうなる動機ががあれば良い。

これ結構霊媒を使って真相を暴くまでは良い線いってたのですが、

それが台無しにしてしまいました。

本格には禁じ手は不要です。

 
舞台は豪華な屋敷。
クローズドサークル。
摩訶不思議な回廊。
納得できる動機。
 
もったいないですね。
普通に何も交えない本格ミステリーになったと思うのですが。
残念です。
 
シリーズになっているようですが、
もう読まないと思います。
 
*今朝は家の前が一面の霧だったそうです。
 ぼくが起きた時には消えていましたが、
 こんなことは10年に一度くらいですかね。