「アールダーの方舟」読了 | たごさくの本格ミステリー倶楽部&山野草

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            (横浜・馬車道)

周木律さんの「アールダーの方舟」2週間くらい前に読了しました。

漸く読後感想を書きました。

 

時間がかかりましたが、滅茶苦茶面白かった。

今年読んだうちで一番面白い本です。

また、今までぼくが読んだ本格ミステリーのベスト10に入ります。

 

周木律さんは邦さんに勧められて「堂シリーズ」を読んでおります。

これも滅法面白く、ワクワクして読みました。

本格ここにありと云うぼく好みのミステリーでした。

 

「アールダーの方舟」は「堂シリーズ」とは趣が全然違う。

本格歴史ミステリー結構好きなのでドツボに嵌った感じです。

 

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と「ノアの方舟伝説」を絡めて進む。

この「ノアの方舟伝説」はとても面白くて好きなんですよね。

少し検索して捜しました。

この著作の中にも数々の洪水伝説とノアの物語が書かれております。

洪水は一体方舟は一体で、「ギルガメッシュ」という叙事詩、

旧約聖書『創世記』等限りなくある。

実に面白い。

 

そして、またまた面白い物語にはいつも・・・

そう、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が出てくる。

これらを誰か講義をしてくれないかといつも思う。

(自分で調べるのがしんどいだけなんです・・・)

 

『アールダー(痛みの山)と呼ばれるアララト山で、ノアの方舟調査隊に降りかかる不可思議な連続死----。宗教学・科学・建築学の叡智を駆使し、壮大なスケールで人類のなぞに挑む歴史ミステリ!!』

                    新潮社 ソフトカバー

 

主人公は一石 豊。

彼は一度見聞したものを忘れられない。忘れるということがわからない。

それができない体質で、黒板にチョークで書くように全ての出来事を忘れない。

 

これは凡人のぼくには分からない。

全てを覚えられる人間になりたいと思うが、

ぼくなら憶える容量を超えて、

多分発狂するでしょう。

 

一石は「神は妄想でしかない」と断言。

そんな一石と、ヒロインのアリスは方舟と殺人事件の謎を解き明かす。

歴史本格ミステリーの大好きな人は必読です。

 

以下の歴史本格ミステリーもお薦めします。

 

「写本室(スクリプトリウム)の迷宮」

http://ameblo.jp/tagosaku0510/theme-10092723277.html

 

「ベンヤミン院長の古文書」

http://ameblo.jp/tagosaku0510/theme-10094548406.html

 

「いやー本格ミステリーって

             ホンマに面白いですね」

 

 

 

誤字脱字がよくあります。

加筆修正ありです。