男性ストリッパーの映画を観てしまった。
こんな世界があるのか、ってびっくり。日本にもこんな世界あるのかな?
主演はチャニング・テイタム。
主人公のマイクは、昼は建設作業、夜は売れっ子ストリッパーとして稼ぎながら、起業家になる夢をもつ。
瓦葺の現場で知り合った、大学を中退したばかりで何もできないアダムに才能を感じ、人気ストリッパーに育てあげる。
しかし、アダムの真面目な姉と知り合って、マイク自身このままでいいのかと人生に悩む…
ムキムキイケメン俳優の、どぎつい衣装とダンスにドギマギしますが、意外にさわやかな映画です。
それもそのはず、これはチャニング・テイタムの10代のころの実体験に基づく映画。
アダムとマイクは、彼の分身です。
金と女とドラッグにまみれた狂った世界に溺れながら、人生に苦悶し這い上がる。
どんな人生もやり直しがきく、というアメリカンドリームな映画。
テイタム自身、現実はもっとえげつないけど、映画はソフトに描いたってインタビューで言ってます。
面白いのは、ストリップ劇場経営者役のマシュー・マコノヒー。
年齢を気にしながら現役のダンサーもこなして存在感のある怪演。
公開中の『ペーパーボーイ 真夏の引力』でもそうですが、ねっとりとしてるけど触るとひんやりしてそうな爬虫類チックな役柄がお上手です。
観に行った日は月曜日の夜で、ガラガラ。女子グループがきゃあきゃあ言ってたり、ゲイのカップルが仲良く観にきたりしてました。
なかなかいい映画ですよ。