今年のソメイヨシノ。
東京は全国トップで開花し、満開も同じく全国でもっとも早くなりました。

東京・赤坂の桜も開花してからだいぶ日が経っていますが、いまだにこの状況。


今年の桜は、嬉しいことに見頃が長いのです。


桜は開花したあとに寒の戻りがあると長く楽しめるものですが、
今年は気温が高くても、見頃が長く続いています。


それはなぜかというと、去年からの大暖冬が影響しているから。
 

そもそも、桜が開花するためには、休眠打破という冬の寒さによって花芽が目を覚ますプロセスが必要ですが、
暖冬の年は十分な寒さがないため、目覚めが悪く、開花が遅れる傾向があります。
 
今シーズンは大暖冬だったので目覚めは悪かったのですが、春が暖かすぎたので開花自体は早くなりました。

でも、目覚めが悪い中で開花しているので、同じ木の中でも、開花しているものと開花していないものが混ざっている状況。

つまりは、早く開花したものが散ってしまっても、まだ開花していない花芽が順々に開花していくため、
結果的には、木全体としては花がついている時間が長くなるわけです。


この時差式の開花によって、東京の桜はいまだに見頃が続いているのです。


きょうは宇都宮や銚子、富山、仙台で、桜満開の便りが届きました。

今年はなかなか桜をゆっくり眺められませんが、
ふと目に入る桜は癒し効果抜群。

少しでも、皆さんの気持ちが明るくなりますように。