こんにちは

台風21号が日本に向かって北上してきています。

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現在、フィリピンの東を進んでいますが、今後も北上をつづけ、土曜日から日曜日にかけて沖縄の東海上まで達する見込みです。
そして、来週の月曜日から火曜日かけては、速度を速めながら本州にかなり接近し、上陸するおそれがでてきました。


きょうの正午現在、台風の中心気圧は970ヘクトパスカルで、強い勢力となっていますが、
このあとはさらに発達して、非常に強い勢力になる見通し。

台風は熱と水蒸気がエネルギー源ですから、暖かい海上をゆっくりと進んでしまうと、それだけたくさんのエネルギーを補給されることになります。

台風21号はこのあとも海面水温の高い暖かい海域を進むため、さらに発達することが予想されます。


そして、もうひとつ、台風の発達に関してポイントとなるのが、海面より少し下層(50~100メートルくらいの深さ)の水温です。


台風は風が強く、海をかき混ぜながら進みますので、海面だけが暖かい状態ではすぐに冷たい水が湧きあがってきます。
ですが、海面よりも下層の水温も高ければ、かき混ぜられても、まだ海は暖かいまま。

つまり、海面だけでなく、少し下層の水温も高い時、より台風は発達しやすくなるわけです。

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                海面水温の図。出典:気象庁HP

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     表層水温(50メートルの深さ)の図。出典:気象庁HP


現在の沖縄付近の海面水温は30℃くらい。
表層水温(50メートルの深さ)も27℃くらいはありますので、やはり、台風が発達することが予想されます。


台風が沖縄周辺を進む土曜日から日曜日にかけては、非常に強い勢力で北上。
本州に近づく頃には少し衰えていると思われますが、あまり勢力を落とさずくれば、大荒れの天気をもたらすことになります。

今後も台風の動向には注意なさってください。