おはようございます。
けさの東京都心は眩しい日差しが降り注いでいます。
このあとも晴れますが、午後は大気の状態が不安定に。
ひょっとすると、急な雨や雷雨があるかもしれません。
同じ関東でも、
山沿いや内陸部では雷雨の可能性が高くなっていますので、
折りたたみ傘があった方がいいと思います。
このように、今年も夕立や雷雨が心配な季節がやってきましたが、
先日、知人からこんな質問をされました。
「天気予報ってどれくらい当たっているの?」
日々天気予報を信じて服装や予定を決めている人にとっては、
とても気になることだと思います。
気象予報士の立場からすると、
「そりゃー、100%でしょ!!」と言いたい所ではあるのですが、
残念ながらそうではありません。
そこで、気象庁が発表した資料に基づいて、
気象庁予報がどれくらい当たっているかを検証してみると、こんな結果がでました。
まず、
【降水の有無(雨が降るか降らないか)について】
全国平均で 83%は適中しています。
季節的には春と秋があたりやすく、夏はあたりにくいという結果も。
夏は、夕立のような狭い範囲で降る雨の頻度が多く、予測が難しいためです。
また、エリア的にみてみると、
最も適中率が低いのが北海道と沖縄。
特に冬の北海道は部分的に降る雪の予測が難しく、
一方、沖縄は島という特徴的な地形が影響しているようです。
つづいて、【最高気温について】
気温の予報誤差は全国平均で1.7℃。
つまり、予報と実際の気温とのズレは、平均で1.7℃くらいだったということです。
季節的には、春から夏にかけてがズレが大きく、
特に東北や関東で予報誤差が大きくなっています。
これは、東北や関東にはこの時季、海からの冷たく湿った空気が入ることがあるのですが、
その空気がどこまで入ってくるかによって気温が大きく変わるためです。
また、エリア的には、沖縄が最もズレが小さいという結果もでています。
このように、基本的には8割以上はあたっている予報ではありますが、
季節や地域によっても、あたりやすい、あたりにくいはあるようです。
その特徴にも注目して天気予報を見ていただくと、嬉しいです。
私も日々、当たる予報ができるように精進してまいります。
ということで、
きょうも元気にがんばりましょう。