今日は日本小児科医会総会フォーラムの日程2日目で、大宮の会場に朝から入りました。午前中は子宮頸がんワクチンの接種率を多職種連携していかにして上げるかというテーマでのワークショップでした。埼玉県では以前から色々なワクチンをいかに多くの子供達に接種するかということを定期的に話し合う協議会を作り、活動してきたそうです。その協議会のメンバーが中心となって今日のワークショップは運営されたようでした。医師だけなく他の職種のメンバーと一緒に、どうしたら同ワクチンの接種率を上げることができるかということについて話し合いました。私は大村市医師会で実施している、学校や企業等に出張してワクチンを接種する事業について紹介しました。いくつかの質問もいただき、有意義な話し合いができたと思いました。

 お昼にはランチョンセミナーで、5歳児健診についての講演を聞きました。発達に偏りがある子供さんたちをいかに効率的に見つけ出し、どのような声かけをするか、どう親と付き合っていくのかについてのコツなどが紹介されました。彼らが発達の偏りのために、社会で生きにくくなり、その後に不登校になったり、ひきこもったりという経過をとらないように、早めに社会で生きてゆくコツを指導し、皆で彼らを見守っていくことの重要性を学びました。

 午後は新興感染症から子供達をどう守っていくのかというシンポジウムが組まれました。直近のパンデミックである新型コロナウイルス感染症を題材に、埼玉県が医療機関、行政とがどのように連携して難局を乗り切ったのかという話を聞くことができました。全国どこでも今回のパンデミックを乗り切るのは大変だったと思いますし、長崎県、大村市、長崎県医師会、大村市医師会、県央保健所、長崎医療センター、大村市民病院どの団体、病院も一生懸命だったと思います。よくぞ乗り切ったと思いますが、これらの団体同士の連携について今一度検証しておくことも大切かと思います。次のパンデミックに襲われた時に備えて。

 現在、羽田空港内でこの文章を書いています。搭乗待ちです。夜には大村に戻り、明日は通常通り診療です。頑張ります。