海外の論文で標記のような研究結果が掲載されていました。本

 イスラエルの研究者によると、就寝30分前に蜂蜜を飲ませると、他のシロップ剤を飲んだ場合よりも咳の頻度、重症度が下がり、よく眠れたそうです。咳の出る原因・背景については原論文を詳しく読んだわけではないのでよくわかりませんが、ほとんどが風邪などの感染症ではないかと推測します。ひどい気管支喘息の発作や肺炎など重篤な症例は除外してあるはずです。はちみつ

 なぜ蜂蜜が幼児の咳の緩和に役立つのかについてはいくつかの説明(推測)がなされています。「蜂蜜は抗酸化物質が非常に豊富であり、風邪の症状を引き起こす感染症がどのようなものであれ、その闘いにおいて何らかの役割を果たす可能性がある」「異なるタイプの蜂蜜にはビタミンCおよびフラボノイドなど異なる抗酸化物質が含まれている可能性があり、色の濃い蜂蜜の方がその含有量が多い」そうです。はちみつ

 尚今回の研究対象は1~5歳の幼児で乳児は含まれません。というか一般的には乳児には蜂蜜は与えてはいけません。なぜかというと蜂蜜の中には芽胞を形成し活動を休止したボツリヌス菌が含まれている場合があり、通常は摂取してもそのまま体外に排出されますが、乳児が摂取すると(芽胞の発芽を妨げる腸内細菌叢が備わっていないため)体内で発芽して毒素を出し、中毒症状(乳児ボツリヌス症)を引き起こし、場合により死亡することがあるためです。バイキン

 診断がはっきりしていて、且つ治療法が確立している疾患については医療機関で適切な治療を施してもらった方がよいでしょうが、いわゆる風邪症候群など対症療法しかないものは、ただぼーと寝ているよりは蜂蜜を寝る前に摂取すると少しは症状が緩和されるのかもしれません。(^-^)/