皆さんこんにちは。
今日も暑かったですね・・・・。
田賀は一歩もオフィスから出ませんでした。
昨日のお話の続きです。
サロンにはその時2,3人のスタッフが残っていて、お客様がお帰りになった後、カウンターでレジ閉めをしていたそうです。
そうしたら。
サロンのドアが開く音がしたんですね。
そうすると、スタッフは自動的に。
入ってきた人の足元が見える、例のガラスの小窓を見る癖がついていますから。
ふと、カウンター越しに見上げたそうです。
すると。
黒いエプロンの足元が見えたので。
・・・・と思ったそうなんですね。
何故かと言いますと。
サロンでは当時、ベージュのエプロンに下に着るものは自由でしたから、黒のエプロンが見えれば、それは田賀しかいないということなのです。
で。
すぐにこうやって階段を降りてくるはずでしたから、カウンターで待っていたそうなんですが。
「あれっ?」
いつまでたっても私が降りてこないので。
カウンターから出て、入口を見に行ったそうです。
そうしたら。
「・・・・・」
誰もいませんでした。
ギャアアアアアアアアア!!
・・・・ってことになるんでしょうが。
普通は。
なんてったって、二人で見てしまったわけですからね。
はっきりと。
黒い足元を。
しかし、当時のスタッフは動じなかった。
・・・というわけで。
大した騒ぎにはなりませんでした。
ちなみに。
生霊を飛ばしたのではないかと疑われていた田賀はそのころ。
ちょうど、「もうそろそろみんな終わるかな」って、思っていた時間だったんですよ。
・・・やっぱり田賀だったんでしょうかね・・・・。
それとも。
何か別のものだったのでしょうか。
前座話~無邪気な声①に続く