首の可動域 | 身体コンサルタント 田上耕三

身体コンサルタント 田上耕三

岐阜県瑞穂市【田上接骨院】院長ブログ

岐阜県瑞穂市 田上接骨院院長

身体コンサルタント 田上耕三です。

 

 

首の動きというのは、

ちゃんと動いていると思っても

外から見ると意外に動いていない

そんなこともよくあります。

 

首の動きの足りない分を眼球が

自然に補ってくれるのです。

 

ある程度首を向ければ、

後は眼球が自然に動き

側方の景色を見せてくれるのです。

 

普通は、自然にこのように動いて

いるものです。

 

では、首の可動域をチェックする場合の、

正常な可動域というのはどんなものでしょうか。

 

日本整形外科学会雑誌 69,240-250,1995. リハビリテーション医学 32, 207-217, 1995.

 

一応、こういものがあります。

今回の患者さんは、首の可動域が

狭く、もっとしっかり動かしなさい

と何度も先生に注意をされている

バレリーナです。

 

 

 

 

 

 

本人は、自分の可動域は十分だと

勘違いしていました。

 

というのも、

首を動かすと痛みがでるようになり

我慢しながら踊っていました。

 

首が動かない分は、自然に眼球運動が

助けていたので、できている気に

なっていたのです。

 

側方をしっかりと見ていると

錯覚していたのです。

 

こういう場合は、きちんと可動域が

回復するように治療します。

動かなくなって大分時間が経っています。

 

半ば、動かないのが当たり前に

なってきています。

 

治すべきポイントは、

 

首の筋肉はもちろんですが、

肩甲骨の上に有る筋肉、

背中の筋肉も硬いはずです。

 

その辺りの筋肉をきちんと刺激して

脳の命令に従って動くように

改善させ、無意識で使われるように

反射弓の合成が必要です。

 

それらをきちんと治療できると

下のように、何事も無かったように

動き始めます。

 

 

 

 

 

 

これまで、ストレッチをしていても

痛くて動かなかったのに、きちんと

筋肉が動くようになり可動域が

拡がりました。

 

後日、首の調子を確認すると

可動域を目いっぱい使って動かし、

「すごくよく動きます」

 

と、喜んでくれました。

 

體暢心愈静