止める気満々だった50km地点を飛び出した私
とりあえず行ける所まで・・・と
そして、いつ止めたっていい状況になった途端
おおっ!?
何か分からんけど身体が急に元気になりまして(笑)
55km、60km、65kmと足取りは軽く順調に通過
これはもしかして
もしかして
ゴールなんてありえるんじゃないの?
何かニヤケてきた。
だが、世の中そんなに甘くなかった。
65km過ぎたあたりから膝と足の裏から激痛が生じ
特に足の裏
半端なくイダイ(TωT)
エイドでパイプ椅子に座らせてもらってマッサージ
も空しく復活しませんでした。
くっ!?
あと30km切ってるのに
何とかならんものか?
あっ!
そうだ!!
激痛に耐えられなくなった私
ついに助けを呼んだ。(一部妄想)
カシた「ドラえも~ん 膝と足の裏が痛いんだよ~ 何とかしてよぉ~(ノДT)」
ドラえもん「んも~、カシた君はすぐにボクを頼るんだがら~」
カシた「そんな事いうなよ、どこでもドア出してショートカットさせろとかは言わないから」
ドラえもん「仕方ないな~今回だけだよ」
たららたったったぁ~♪
「ろきそにぃ~ん♪」
カシた「何?これ?」
ドラえもん「やばい薬だよ、カシた君o(^▽^)o」
ロキソニン・・・
昨今、手軽に買える様になり
ウルトラなどではちょくちょく耳にする様になった。
即効性が高く
関節の痛みを取ってくれるという。
私の知人も昨年のカルデラで服用し、ゴールしてた。
この状況、脚にヤバイ注射打つかロキソニン等の薬物に頼る他復活の道はなかろう。
しばし考える
でも、こんなのに頼って仮にゴール出来てうれしいか?
否っ!
己の両脚でここまで来たんだ。
薬物に頼る位なら走るのやめたら~
ということで薬物による復活は見送り
歩きながら回復を待つことに
そして、歩きながら72.5kmのチェックポイントへ
ここで事件が起こった。
係員「はい、前のゼッケンだけで結構ですので外して下さいね~
お疲れ様でした」(‐^▽^‐)ニコ
知ってた・・・。
第25回阿蘇カルデラスーパーマラソン 100kmの部
NO.447 カシス☆(仮名) 72.5km地点にて制限時間間に合わず
初めてのD・N・F(did not finish)
であった。
制限時間にあと7分足りなかった。
けど、仮に間に合ったとしてもそれから先は無理だっただろう。
初めてのリタイア
初めての収容バス
悔しさはなく
むしろよくやったと思った。
バスに乗り込むと5分ともたず寝てしまった。
ゴール地点に着き
妻子と合流
リタイア名簿に載った我がゼッケン番号(○印)
毎年2割弱がリタイアし
完走率平均が77%
これがウルトラの過酷さなんだろう。
改めて思い知った。
次々とゴールするランナーを羨ましがる感情は芽生えず
最初に思ったのは『終わってくれてホッとした』これのみだった。
疲労困憊の中、自宅に帰り着き
翌朝(日曜日)
娘を連れて動物園へ
なんだ、まだ元気じゃないか俺・・・
動けるじゃないか
何か猛烈に悔しくなってきたのは言うまでもなかった。
来年はどうか分からないが
チャンスがあれば出たいと思う。
忘れた物を取り戻しに
阿蘇カルデラスーパーマラソン (2015年) リタイアにて終了
私の今シーズンレースがこれにて閉幕した。