第35期女流王位戦の挑戦者決定リーグ戦が山場を迎えており、本日は紅組白組それぞれ4回戦が行われました。白組はここまで3連勝の加藤桃子女流四段が野原女流四段を下し、白組優勝が決まったとのこと。同じく白組の渡部愛女流三段も勝って3勝1敗で続いてますが、同率首位が2名の場合は直接対決の結果で決まるのでしたか...。
紅組の方は現在3連勝中の西山女流四冠が、伊藤沙恵女流四段に完敗となってしまったようです。先手の西山さんが三間飛車に振り直しての石田流を、後手の伊藤さんが金銀を前線に押し上げて完全封鎖を狙い、最後までペースを乱さず寄せ切った様子。伊藤さんは今期不調で、勝率も5割を下回る苦戦を強いられていたのですが、今日のモバイル中継の紹介ではここ最近の女流棋戦で9勝1敗。その1敗は先日の女流王位戦リーグでの対大島女流初段戦だと思いますが、復調してきたのかと。元々、ずっと強かったのが約1年前に初タイトルの女流名人を失冠してしまい、その後はなかなか良い流れに乗れなかったと見るべきか？不調だった原因もよく分かりませんが、また強い伊藤さんに戻ってきたと、これは要注意。そう言えば、銀河戦本戦トーナメントで横山四段、藤森五段と撃破して3回戦に勝ち上がっているので、その辺も復活のきっかけになってるのかもしれません。（鶏と卵みたいな関係で復調したから勝ったとも言えるでしょうが）
もう一人、3連勝中で注目の大島さんですが、コロナ罹患で清麗戦予選は不戦敗（届け出が間に合わなかった？）となってしまいましたが、本日の山根女流三段戦は延期扱いとなりました。大島さんは最終戦で西山さんと激突。伊藤さんの最終戦は、レジェンドですがまだ本リーグで白星のない中井女流六段。3人が優勝争いに残っていますが、3つ巴になるのかどうか？（3つ巴の場合はどうやって優勝を決めるのか？ちゃんと調べればどこかに書いてあるかもしれませんが...。）
我らが福間香奈女流王位はマイナビトーナメントで敗れているので、春のタイトル戦は女流王位戦のここ一本。挑戦者が誰になるのか大変興味深いところです。