[将棋]里見女流四冠、痛恨のマイナビ敗退 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日行われたマイナビトーナメントにて、後手番となった里見女流四冠は勢いのある関西若手居飛車党の大島女流初段に敗れてしまい、来春の女王タイトルへの挑戦はまた見送りとなりました。残念です。

 あまり書くと愚痴にもなるし、推測で書くのもどうかとは思うのですが、今年最後の対局でもあるので簡単に振り返ることに...。

 

・対抗形の将棋で後手を引いたのは若干損だったかも。

・大島さんが序中盤で優位に立ち、終盤も緩みなかった。

・前局の王座戦予選から中1日で、里見さんは100%のコンディションだったのか?

 

 今日は勝った大島さんが普通に強かったように感じましたし、まずは勝者を称えるべきかと。そこは異存有りません。ただ、中盤などの複雑な変化をいくつも比較検討すべき局面で、里見さんにベストの状態での粘り強さ、奥深さが発揮できたかどうか...。これはここのブログで何回も書いてきていますが、中1日の対局は無理をなんとか通しているだけという気がします。それでも勝てるはずだと思っていましたが、こんなに大島さんが強かったとは...。前局、前々局で男性棋士2人に勝っており、そこでは向かって行けるのに対して、今日のように後輩の女流棋士相手では負けられないという気持ちの働きも少しあるのかなと。あとはやっぱり単純に疲労が抜けきれていない状態だったように思うし、勝ってホッとした状態でもう一回気持ちを作り直すのがなかなか難しいようにも思います。それと今年は小高女流初段、内山女流初段、山根女流三段に金星を配給してしまいましたが、若手の皆さんも里見さんに勝てるはずはないという気持ちが薄まって、自分も何とか勝ちたいと向かって行けてるし、今日なんかは特に攻め合いになってもひよらない強さがあったんじゃないかと。(実績キャリアの差でみれば圧倒的ですが、相手も勝ち上がっての対局になる訳だから「金星」とか書いてはいけないのでしょう。)

 

 同じことを繰り返して書いてるだけという気もしますが、例えばボクシングの井上尚弥選手が圧倒的な強さを誇っており、一昨日も統一世界戦で勝ちましたが、じゃあといって次戦はまた来週とかいうことは絶対にありえないじゃないですか。仮にそんなことがあったとして相手が誰であれ勝っちゃいそうには思いますが、チャンピオンを何だと思っているのか?けしからんとなるはずです。これはちょっと極端な例かもしれませんけども。また大相撲では15日連続で土俵に上がるので体力や体調コンディションが悪い力士は長丁場できついでしょうが、あれは全員が同じ条件です。将棋界には多少厳しい日程でも文句を言わずタフに戦うのが当然だみたいな風潮があるようにも思われますが、それはどうなのかなと。大リーグなどでも、先発ピッチャーの登板間隔や投球数など、全部が完璧なデータで全員に当てはまる訳ではないかもしれないけど、様々な研究データから科学的に検証しているのではないかと思います。将棋でプロ棋士がベストパフォーマンスを発揮できる対局日程をちゃんと検証して欲しいものです。そういう対局過多になる人数が限られているので、勝ってる人はそれだけ荷を背負うもんだみたいな部分はあるかもしれないけど。あと対局日程の調整はスポンサー都合も絡んで、そうなると拒否不可のような部分もあるのですかね?それにしたって、どんなスポンサーも(より分かりやすくするため強調して書きますが)日程を優先して劣化した棋譜で満足なんですか?そんなことはないでしょう。

 

 ということで、今日は綺麗サッパリ負けた、残念!という割り切れた気持ちにはなれないですが、終わったことはしかたない。

 いずれにしても、今日1日、そして今年も沢山の激闘続きだった一年、里見女流四冠ほんとうにお疲れさまでした。ゆっくり休んで、良い年末年始をお過ごしください。