女流王座戦五番勝負の第3局は後手番の挑戦者加藤桃子女流四段の快勝譜となり、里見女流王座は89手目を指すことなく無念の投了でした。持ち時間3時間で、里見さんが2時間55分を使ったのに対して、加藤さんはわずか1時間15分でした。その時間差も大きいですが、里見さんが時間を最後まで使い切れずに投了というのも珍しいのかなと。
先手中飛車対居飛車穴熊の対抗形は予想範囲の内かと思いますが、どうも序盤から加藤さんが上手く指していた模様。５筋の歩を突きあい、５五の位を取らせないがため（かな？）６六歩で角道を止めて先手は駒組み。その間に後手は先手角の直射を避けて穴熊に潜り込み。里見さんは対居飛車穴熊では飛車を4筋に寄せて▲３七桂から速攻を挑むことが多いように思いますが、本局では３九玉から高美濃に組んで５筋の歩を突き衝突発生。午前中の11時を回った辺りで早くも飛車を切っての速攻を仕掛けました。しかしながら加藤さんが的確に対応し、結果的には駒損の無理攻めとなり、さらに行くしかないみたいな感じとなり完敗となってしまいました。残念ですがこれも一局。次戦は来週月曜日の11日に東京の将棋会館で行われます。
里見さん
、頑張れ～
昨日は大盤解説のYouTubeを（仕事の合間に）ちらっとだけ見ましたが、夜は流石に見ようという気力が湧きませんでした。ただ小山四段の解説も丁寧でパッと見好印象だったので、週末に（1.5倍速くらいで）見ようかなと。