本日行われた白玲戦第6局は、193手で先手の里見白玲が勝ち、これで通算成績3勝3敗のタイとなり、決着は来週10月28日の最終戦にもつれ込むこととなりました。先期の白玲戦は最終局が将棋会館で行われ、ヒューリックの西浦会長がまさか最終戦まで進むとは思ってなかったと言われており、今年は来週も東京ですが外部の浅草ビューホテルで行われます。今年も第2局の途中まで(挑戦者西山女流三冠の逆転勝ちが無ければ)スンナリ防衛で短いシリーズで終わりそうに思えましたし、第4局終了時には逆にこのまま一気にタイトル奪取かとも思われました。勝負は下駄を履くまで分からないと言いますが、まさに女流棋士ツートップの激闘。簡単には終わらないですね。
今日も午前中はYouTube放送を見ていましたが、里見さんはいつものように集中して対局に挑み、その後も体を小さく前後に揺らして、いつも以上に気合が乗っているようにも見えました。
両者通い慣れた道のようで、実際にはそうでもなく、4手目でいきなり西山さんがプチ長考(約13分。先手3手目が▲5八飛でなかったので)。
中盤以降、局面は里見さんが抜け出していったようですが、持ち時間を先に早く投入し、最大で約1時間、だいたい40~50分多く使っていました。時間をあまり使わずに形勢を損なうことを考えれば、予定通りだったかもしれませんが、今日は最後の最後まで西山さんが粘ったので本当に厳しかった。ほぼ勝勢まで進んだとはいえ、後手玉があきらかに詰みそうという形ではなかったようで、109手目に1分将棋に突入。その時点で西山さんはまだ21分残しており、この差は大きく、寄せ損ねて逃がしてしまったら一気に形勢不明~逆転まであるのかとヒヤヒヤしどうしでした。ただし、193手目まで、ソフトが示す最善手ばかりではなかったかもしれませんが、最後まで間違いなくずっと1分将棋で指し切ったところに価値があるのかと。(もしも負けていたら番勝負も終わりになってしまいましたが、それ以上に負け方として悔しすぎるかと。)
第5局が終わった後の月曜日くらいだったか、最終局の前夜祭と大盤解説会の募集が始まり、私は相当な確率であるんじゃないかなと思ってましたので、バッチリ予約完了しています。前夜祭はちょいとお高いので若干どうしようか躊躇いましたが、こういうところでケチってはいかんと。
来週の最終局を前に、25日(水)に加藤桃子女流四段を相手に女流王座戦が開幕します。日程的にきついはきついでしょうが、去年のことを考えればそこは大丈夫なんじゃないかと。24日は前日検分のみで前夜祭が設定されておらず、通常ならば残念に思うところですが、この日程で考えると無くて良しと。