本日行われた白玲戦第5局は、長い中盤戦の攻防から少しずつ優勢を築いた里見白玲が最後まで見事に押しきってカド番を凌ぎ、これで通算2勝3敗。第6局、最終局はこれから連続して毎週土曜日に組まれてます。
午前中の両対局者。里見さんはカド番で厳しい状況ですが、そういうことは気にせず動ぜず、いつも通りにこの一局に集中という心構えに見えました。
終局直後の様子。挑戦者の西山女流三冠は流石に残念という表情ですが、里見さんも最後残り10分くらいとなり、それで慌てている様子はありませんでしたが、しっかり着地して一安心という表情でしょうか。
これまでの最近の両者の対局で、どちらかというと序盤に里見さんが早々と仕掛けていくことが多かったように思います。序盤で優勢になって必然的にというより、いろいろ試してみる要素があるかもしれませんが、ややもするとやや前のめり気味なのかと。今日は終局後のインタビューにもありましたが、慎重に指したとのこと。激しく駒がぶつかるというより、駒全体の配置のバランスでお互いに優位を築けるかというじっくりした戦いになり、上手く厚みを築いていこうとする西山さんに的確に対応した、里見さんの強みの一つである構想力の良さが活きて勝ったように見えました。
なんにせよ、一局一局、最後まで勝負の結末はどう転ぶか分かりません。
※ちなみに10/16は父親の命日で、明日（日）田舎の山梨に行って身内だけでこじんまりと一周忌を行います。去年は前日の15日に白玲戦の大盤解説から帰る途中に姉から手術同意に関する電話が有って、今にしてみれば最期を予感させるものだったかもしれません。それで、今週はかなり忙しかったことも加わってか今日はずっと風邪気味です。熱は上がっても37℃だったけど。そんなことで、明日に備えて体力回復に努めるためベッドで横になりながら観戦していました。最後は居ても立ってもいられず、またむくっと起き上がってYouTubeとモバイル中継を同時観戦してました。終局するまで何があるか分からないとか思うと、ひやひやします。