リコー杯、携帯中継をご覧頂きましてありがとうございました。終盤の79金の罪が重すぎました。序中盤も微妙だったのでしっかり研究し直します。3時間の将棋もっと指したかったので残念。今週もう一局あるのでがんばります!
— 山口恵梨子 (@erikoko1012) July 25, 2022
43▲6六角と52△5三同金はどちらも自然な応手のようでしたが、連盟のモバイル中継で見ていると評価値が急変。じゃぁ正解手はなんだったのか?という次の一手クイズになる訳ですが、当然自力では分からずですが、家のソフトによると、それぞれ代えて43▲7四歩、52△5七桂成だそうです。43▲6六角は12秒で指されていて、一瞬で通り過ぎたことになります。52△5三同金も20秒で、先手の角桂、後手の金銀の総とっかえになる一連の手順なので、その途中で先に5七桂成の王手を入れた方が得というのは、手順前後みたいな話かもしれませんが、言われてもなかなか理屈がよく分からないという...。63▲6六金と打ったのは、NHK杯の里見さんの(形は違いますが)こんなところに金を打つんだ!という手のオマージュ?結果的には玉が上に逃げて行くことになったので、その助け駒になったでしょうか?ソフトは▲6二金と詰めろで追撃しておくべきと。
それで、痛恨の72△7九金でしたが、山口さんは残り時間1時間2分余していたので、もう少し時間を掛けておくべきだったかという気持ちもあるのか?ただし、この時点で相手の渡辺さんはなんと1時間51分も残していました。そこから先手はひたひたと入玉を目指していく訳ですが、山口さんも簡単には諦めずに必死に食い止めようとしますが、渡辺さん最後までなんとか逃げ切りました。135手まで進みましたが、渡辺さんは結局2時間51分を消費。その意味では中終盤まで飛ばすだけ飛ばして、たっぷり時間を残しておこうという時間戦略だったのか?(と言っても相手が間違わなければ時間が余っても無駄になりますが)。前に、里見さんと対局した時は、なんとかいい勝負にするために序中盤に惜しみなく時間を投入し、中終盤は力尽きて時間も少なくそこからはダメでしたみたいなことだったような記憶もあり。一つひとつの対局で、取り組み方を変えたり工夫をされているのでしょうか。
いずれにしても10連勝は見事で、今期女流棋戦で大躍進と言えそうです。