本日、関西将棋会館で行われた棋王戦予選で、先手となった里見女流五冠は得意の中飛車を採用し、対抗形の一手一手がジリジリとした読み合いが続くような将棋から、最後は143手で澤田七段に逆転勝ちを収めました。（ところで澤田さんは11月誕生日の30歳なので3月生まれ29歳の里見さんと同級生なんですね。子供時代からの接点はあるのでしょうか？）
今日の私は（暇だったという訳でもないですが...）、日中は折を見てモバイル中継をチェックしながら、仕事を終えた夕方6時頃からはガッツリとスマホで観戦してました。これだけ力の入った攻防戦なら負けても悔いなしと思ってましたが、終盤戦でこれはひょっとすると後手の攻めを受け切らしたのではないかという展開になり、最後は見事な逆転勝利。
男性棋戦で以前にも、B1在籍時の畠山鎮八段に勝ったり、何を基準にするかは難しいですが、今日は里見将棋のベストバウトの一つになるんじゃないかと思いました。私は技術的に指し手の意味をちゃんと理解は出来ませんが、両者波長が合うのか、一手一手にお互いの読み比べが続き、中終盤はやや形勢不利ながらもぐっと辛抱して歩を伸ばして後手陣への攻め口として味を付け、あとは後手が寄せられるかどうかと態度を決め、寸手のところで際どく受け切ってからの反撃と、理想的（最初からリードを奪ってそのまま逃げ切る）とは言えないにしても、里見さんの粘り腰とその強さを示した一局になるのではないかと。
今週は、早くも中2日で女流名人戦の第4局があります。今日の調子であれば盤石という感じもしますが、里見さんが負ける時は逆に（連戦で気合が乗りすぎて）序盤から勢い余って行き過ぎた時という感じもあるので、今日の勝ちは素晴らしいんだけれども、明日明後日でしっかりクールダウンするのが大事かなと。24日は対局場が関西将棋会館なので（地方の対局場などへの）移動や前日検分が無いので、ゆっくりマイペースの時間を過ごせるんじゃないかと思われます。
里見さん、まずはしっかり休養を取ってリラックス
＆それからFighting
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