新将棋会館建設への寄付は関西がお得? | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 東西の新将棋会館建設のプロジェクトで日本将棋連盟は寄付金を集めています。本来、寄付金は生活に余裕がある人(または会社)が善意で出すお金だったり、かつかつの生活費からであっても将棋文化の継承に一役買って出たいという人の気持ちを表したものかと。そのお礼の品として、棋士や女流棋士の色紙ほか、さまざまな返礼品があるので、それだけでもありがたいと思うのが本筋だとは思うものの、税金控除の観点から、若干注意が必要なのではないかと思ってブログを書きました。

 

関西将棋会館PJ

こちらは、高槻市とタッグを組んでふるさと納税方式となっています。私もふるさと納税はこれまで使ったことがなく、4,5年前に大学の同窓会があった時、昔の同級生からやったほうが絶対得だと言われて忘れていたのを今回あらためて思い出したところです。ふるさと納税だと(詳しい人には釈迦に説法となりますが)、2000円の自己負担を除き、また個人の収入によって控除上限額が普通のサラリーマンだと大体5~20万円くらいと結構開きはあるものの、翌年の所得税、住民税の前払い扱いになります。したがって、控除上限額をキープし(上限額を超えちゃったらその分は自腹)、確定申告さえすれば、2000円でサイン色紙とか揮毫扇子がもらえるので、どちらかというと寄付というより、バーゲンセールですグラサン。もちろん自腹となる額まで払う人や、返礼品不要という人、高額寄付サービスには手が出ないとか、いろいろなパターンはありますでしょうが。。。結論として、寄付額5万円の色紙とか10万円の扇子は控除限度額内で支払える場合は大変お得だと思います。 

 

新・将棋会館移転PJ

こちらはふるさと納税ではなく普通の寄付です。その場合、所得控除と税額控除のどちらか得になる方を選択して確定申告するのでしょうが、普通は税額控除で、(寄付金-2000円)×40%となります。10万円の寄付の場合は6万8000円が自腹で39,200円の税控除が受けられることになります。ざっくり言えば、寄付金の6割が自腹です。さらにリターンの中には、「本リターンでは寄付領収書の発行はしません」と書かれています。これは、精神としては寄付をして、それに対するお礼のサービスがあってということで、おかしなことではありませんが、税金の控除はありません。寄付というより一種の商売、イベントサービスの販売という扱いになりますかね。

 

したがって、新将棋会館への寄付と一言で言っても、

1)ふるさと納税なので自己負担2000円で返礼品がお得

2)普通の寄付扱いで4割が税金控除として返ってくる

3)(ゴージャスな)イベントサービスへの参加費

とこんな感じに分かれるようです。それと、1)2)はもちろん確定申告をしないと、寄付をしたことが税務署に伝わりませんから、当然自腹になってしまいます・・・これは痛すぎ。

 

・・・というように、この1週間くらいのにわか勉強で私は理解しましたが、合ってるでしょうか?はっきりとした自信はないので(僕は理系人だしガーン)、気になる人は皆さんの知り合いで税金に詳しい人などに聞いて確認してもらいたいのですが、どれも日本将棋連盟が扱ってるのだから同じシステムじゃないの、と油断して間違えている人がいたら可哀想かなと思ってブログに書いてみました。

 

 ちなみに私は、関西将棋会館の方で里見さんの扇子か色紙で迷ってましたが、ふるさと納税の返礼品にスーツの仕立券(津島市の尾州ウール)もあるんだ!と気づいてしまい、ちょうど冬物のスーツを作りたいなと思っていたところなので、今回は色紙で勘弁してもらおうかなと・・・。(スーツ+扇子だと自腹になってしまうので。ふるさと納税は便利ですが、根本の寄付の精神があるんだかないんだか・・・。そもそも、不思議な制度でもあるし。それと、一般的にふるさと納税の返礼品は寄付金の3割以下となっています。)